第19話

 作者より個人的な一言(あまり気にしないで) 綾波二式改、雄二仕様の位置がいまいち把握出来ていない。狙撃銃だと一キロ先位から打てるんだよね。でも、勝利君視認してるし……あんまり気にしたら駄目だなと思う。遠距離から打っている位の認識でいます。きっと百メートルから二百メートル先位から撃ってるんだ多分。


 後、感想と評価お願いしますm(_ _)mセツに!!


 ✧✧✧


 基地の廊下を慎重に走って行く。


 廊下に敵の姿はもちろん、人影はまるで無く外の喧騒以外は聞こえて来ない。


 綾波二式改、あのスピードとパワーがあれば僕ももう少し、楽に戦えたのになどと、取らぬ狸の皮算用的な事を考えてしまい、何を過ぎた事をと頭を振って、その考えを振り払う、

 どうせ、イグニション・ツインドライブエンジンを使用してしまい、戦人は動かなくなっていただろうと、自分で言って自分で完結させる。まるで意味の無い事をしているなと一人笑う。


 戦場において戦力、地形、戦術以外の物を頼りにすべきでは無いと言うのは当たり前の事で、タラレバなんて以ての外だ。


 例えば、何処ぞのバカ指令官がダムを決壊させて敵を飲み込んで一網打尽にするという作戦を立てた場合。


 水量別の被害分布を割り出したり、水量別の破壊力を選出したり、仮に作戦が失敗した場合の代替え案を考えたりとやる事は山なのだ。


 大体、ダムなんて貯水量によって勢いが変わるんだ。計算が面倒臭くてたまらないし、どう決壊するか分からないダムに結果をゆだねるなんて、計略でもなんでも無い。


 そこまで考えても、やっぱりあのパニック映画好きのバカ指令官はどうしようも無いなと肩をすくめる。偶然を重ねなければならない作戦など、作戦では無い。


 しばらく廊下を進む間も、


『よ〜し三機目、撃破〜』とか『このレンジはユメのレンジだから……大人しくスクラップになれ!!』


 と言った声が聞こえ、僕の部下達の有能さと暴れっぷりが明らかになって行くのを感じている。


 指令室は確か……、目的地に向かい駆け足で向かっていると曲がり角に物音を感じて、とっさに身を隠す。


「気をつけろ!!さっさと運ぶぞ!!」「指令官様は、楽で良いねぇ」「中身、女だろ?中身だけ出せば?……」(以下、広東語でしたが、日本語に翻訳しております)奴らは、人が入る位のカプセルをキャスターで運んでいる。デカくてかさ張るだけの物を何処へ運ぼうとしているのか?


 人数は三人、なら何とかなるか?いや……運に天を任せるのは僕らしく無いな。



 なら、あれを使うか?腰のポーチからスタングレネードを取り出し、自分は防護用のイヤーマッフルとサングラスをつけて準備。そして右手にスタングレネード、左に十円玉を持ちスタンバイ。


 兵士達の方へコインを投げる。廊下をチャリンチャリンという音がこだまする、みんながコインに気を取られた瞬間にスタングレネードを投げる。


 起爆と同時に180-190デシベルの爆発音と1.5メートルの範囲で100万カンデラ以上の閃光を放ち、突発的な目の眩み・難聴・耳鳴りを発生させる。防護されていない人員は方向感覚の喪失や見当識の失調を起こすのだ。


 辺りに喧騒が広がっていなければあまり使いたく無いな。


 三人が、うずくまって、のたうち回っているのを確認してから素早く一人ずつ、無力化していく。


 流石に、殺す気は無い。拘束して、後は運が良ければ誰かに助けられるんだな。


 一人だけ、情報を聞くために口の拘束を取る。


 首元にナイフを押し付けただけで、色々教えてくれた。 


 他の仲間の居場所、敵司令官ワンウェイの行き先、そしてこのカプセルの中身やこれをどうするのかは……流石に屋上まで持っていけ以外聞いていないか。中身も知らない、自分で見ろの一点張り。


 まぁ良い、こいつの言う通り、自分で確認した方が早い。


 こいつペラペラ情報喋り過ぎだと思うかもしれないが実際、仲間がまだいる中で、いつ殺されるか分からない状況では、皆こんなもんだろうなと思う。愛国心なんて命の前には軽いものだ。


 ここでやっとカプセルの方に近づく。あんまり時間は取りたく無いけど。


 ここで、裸の女の子が入っていたら、ビックリ何だけどな……。


 あっ、ビンゴ。


 ビックリした〜!!


 カプセルに入っていたのは髪の長い女性だった。


 病院服らしい物は着てるけどね。








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