作品に関するアドバイス
カクヨムコンテストは、今回で10回目の開催となります。
これだけ長く続いているコンテストであれば、何回参加しても選考を突破できないことを悩む人も少なくないでしょう。
中には、今回で諦めようと思っている人だっているかもしれません。
ですが、まだ諦める必要はありません。
今回は、どうすればカクヨムコンテストでより上へと行けるのか解説しようと思います。
このエピソードでは、これまで紹介していたような小手先のテクニックではなく、作品そのものに関して言及するので、興味がない方はブラウザバックをお勧めします。
さて、前置きはここまでにして話を進めます。
確かに、宣伝などの工夫をすれば読者選考突破の確率は上がります。
ですが、それはあくまでも作品が面白ければの話で、そもそも作品が面白くなければ宣伝を頑張ったところで星は集まりませんし、たとえ集まったとしても書籍化は望めません。
出版社は作者向けの慈善事業じゃないので、売上のためにも読者の信頼を失わないためにも、売れない(つまり面白くない)小説を出版することはできないと思います。
もちろん小説には独創性も必要ですが、出版を目指すならば、あくまでも読者が何に興味を持つのか考える必要があるでしょう。
ただし、素人が小説の市場を見てあーだこーだ言ってもあまり意味がないと私は考えています。そんなことをする時間があるなら作品の推敲をするべきです。
ですが、ある程度の基準となる情報がなければ、自分の作品が『面白い』のか否かを客観的に見ることは難しいでしょう。
そこで分かりやすい指標となるのが、作品へのレビューです。
基本的に、文章が整った長文レビューの書かれている作品は面白いことが多いです。
長文レビューを書かれたという事は、つまり読者が、ある程度の時間を使ってまでこの作品の宣伝をしたいと思ったということに他ならないと、私は考えています。
さらに、(何か提示できるような根拠があるわけではありませんが)カクヨムコンテストの選考で編集者がチェックする内容には『作品に書かれたレビュー』という項目があると、私は予想しています。
逆に言えば、長文レビューのない作品は魅力が低いと言えるでしょう。
たまに評価が伸び悩んでいる人が、「私の作風にサイト(あるいはコンテスト)が合わない」という趣旨のことを言っていることがあります。
ですが、カクヨムからデビューした小説の作風にはかなり幅があり、世間一般で面白いと言われた作品(難解な作品を含む)は、カクヨム内でも軒並み百を超える評価が付いていますので、面白いのに評価が付かないことはまずあり得ません。
私もそういう経験をしているので断言しますが、作品に星がつかないならば、それは単純に面白くないだけです。
人は高い壁に直面した時、他の何かに責任転嫁してしまうことがあります。
これは仕方のないことですし、心を折らないためには必要なことでもあるでしょう。
ですが問題を直視しなければ読者選考を突破することはできませんし、当然ながら大賞を狙うこともできません。
まずは自分の作品を面白くする。それが一番重要です。
そのために私は、一つアドバイスをすることができます。
それは、紙の小説や新聞を読むことです。
なぜなら、
・紙の本になるためにはどのぐらい面白い作品を書く必要があるのか
・読者が今どんなことに興味を持っているか
という、書籍化を目指すために知っておくべき二つの知識を、同時に得ることができるからです。
頑張ってください。
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