忘れてはいけないこと
この作品を読んでいる人の大半は、書籍化を目指していることでしょう。
そして、書籍化のための目標として、まずは読者選考突破を目指しているはずです。
ですが、残念ながら読者選考の突破というのは書籍化に向けての非常に小さな一歩に過ぎず、その意味は大きくありません。(ある程度の面白さがあるという最低限の条件を満たすことが不要と言っているのではありません)
カクヨムコンテストでは、概ね100作品ほどが書籍化(あるいは漫画化)されます。つまり、受賞を逃しても書籍化のチャンスは残るということです。そして、そのチャンスを掴むためには読者選考を突破することが必要です。
つまり、カクヨムコンにおいて読者選考の突破は、書籍化のための必要条件です。
ですから、書籍化を目指す上で、読者選考さえ突破できればいいというスタンスは、あまり良くありません。
カクヨムコンの総参加作品は一万作品、そこから読者選考を突破する作品は千作品、書籍化されるのは百作品。
倍率はどれも十分の一ですが、書籍化される作品を選ぶ最終選考を行うのは小説のプロですし、対峙する相手は最低限の要件を満たした上でプラスαを持っている作品ばかりです。
その難易度は、読者選考を大きく超えます。
つまり私が言いたいのは、読者選考というのは、あくまでも入り口に過ぎないということです。
作者の皆様には、読者選考の突破ではなく、小手先の技ではどうにもできない最終選考の突破を目指して欲しいと私は思っています。
十万字の作品を書き、時間をかけて投稿すれば、読者選考を突破できる程度の星を集めることはそこまで難しくありません(もちろん、ジャンルにもよります)。
なぜなら、十万字越えの作品については60%以上が10以上の星を持っているからです。
部門によっては星10の獲得で読者選考を突破できるので、これはかなり大きな意味を持つ数字です。
だから、皆さんはもっと大きな目標を持ってカクヨムコンに挑むべきです。
それが、より良い作品を書くことにもつながると、私は考えています。
残念ながら、私には読者選考突破までしかアドバイスできません。
最終選考を突破できる作品を描く方法。それは、実際に書籍化された作品から学ぶしかありません。それには、少なからず時間と手間がかかります。
ですが、幸いなことに、カクヨムコンテストの締切はまだ先です。
書く時間も学ぶ時間も、たっぷり残っています。
頑張ってください。
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