第24話、未来の刺客
そうして真鶴ダンジョンに入って奥地に向かいながら色々と話し合いをして進んでいた。
特に敵もいなく簡単に進んでいたが何とも言えない嫌な予感をしていたのだ。別に大した敵もいなく余裕なはずなのに何かと嫌な予感をしてならなかった。
まるで敵の罠に嵌ってしまっているような気がしていたのだ。他の者たちに相談しても気のせいだと言われて何も収穫はなかった。
俺も周りの者たちがそこまで言うのであればと思っていたけどやはり嫌な予感は消えることもなく続いていた。
ならば最悪な想定は何なのだと考え始めた、今の俺たちが一番、嫌なことは・・・この真鶴ダンジョンに閉じ込められる事だ。
そう気がついた俺はすぐに一旦、ダンジョンの外に出ようと提案をする。なにかここから出ないとならない気がしてならないと感じていると俺のただ寄らぬ気迫に押されて一度、引き上げようとするとしたがその瞬間にかなり強力な結界が発動した感じ取りすぐに出ようとしたが結界が邪魔をしてきた。
俺はすぐに破壊しようと動き出した、俺は持っていた武器で結界を破壊しようとしたが結界は全くもヒビすら入らずに困惑していると鯱や鷹がなら魔法ならと言ってから魔法で攻撃をしたが壊せずにこんな強力な結界は誰が作り出したと思っていたその時に声が聞こえてきたのだ。
「クックックックック」
「誰だぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
そう叫ぶと結界の外に突如として一人の男が現れてから話を始めたのである。年齢は恐らく50代ぐらいであろうおっさんであった。
「自分は宇喜多和也!とある理由でお前たちを始末に来た!!」
そう言って結界の外でこちらを見ていた、目的は何だと言うと宇喜多は不気味に笑いながら答えるのだった。
「クックックックック・・・・・・うん♪良いよ!」
そう言ってから目的を話し始めたのである、それは将来に大きな災いを呼ぶ者たちをまだ強くない時に始末しようと未来から派遣されてきた人物であり、そして俺たちを始末するための処刑台がこの真鶴ダンジョンに選んだ訳らしい。
舐められたものだな、俺の実力を知らないのかなと言うと向こうは勿論知っておりますよ、真正面から戦いをしたら確実に自分が負けてしまうでしょうからねと俺の強さは知っているらしい。
まあ、結界の強度だけは褒めてあげるよ。これだけの結界を作り出せるのは余程の天才しかいないからな。
すると宇喜多は別にこれは自分が作り出したわけではありませんから安心してくださいと言ってから自分はここから見ているだけしかできませんからご安心をしてくださいと不気味に笑って答えていた。
おかしい何も出来ないのにどうして余裕なのかと思いながらも俺たちは結界を破壊しようと努力をしたが壊すことができずに困っていると恵美ちゃんが何か少しばかり息苦しくなって来ていませんかと言われた。
確かに前よりも何かと息苦しくなっているなと感じていると宇喜多が笑いながらそろそろ現れ始めましたかと嬉しそうにしていたので何をしたと聞くと別に何もしておりませんよと言いながらそう、何もしなくても良いのですと言って意味が分からないでいると健くんがもしかしてと何かに気がついて話をした。
「もしかしてこのダンジョン内の酸素が減ってきている?」
「おや?そこの美少女みたいな少年ちゃん、正解だよ。いくら君達が強くても酸素などないと生きていられないだろうからな、自分は安全な場所から見守っておくよ・・・・・君たちが死ぬその瞬間までね。自分の新しい戦い方はこうです、相手を閉じ込めて死んでいく姿を眺めているだけ・・・・本当に面白いやり方ですよね、卑怯ですよ」
おいおい、マジかよ。このままではいつかは酸素がなくなり死ぬことは免れない。あの宇喜多め、悪魔よりも悪魔をしているなと睨みつけてから行動に移し始めた。
俺も強いけど酸素などないと生きられないので不味いと考えていると健くんがともかく下に潜って今後の対策を考えようと言ってきたので俺たちはそれに賛成してダンジョンの奥深くに潜り始めた。
結界が張られた場所は下層の終わり付近なので下には深層と死層しかない。しかもダンジョンで戦ったり魔法など使うと更に酸素の消費量が多くなり実際に活動できる時間が一気に減ってしまう。
しかし、いくら何でも戦わないで済む方法はないので戦うしかない。けれども戦いをすれば・・・・あーー、どうすれば良いのだ!
ヤバいヤバいヤバいヤバい、本当に久しぶりに生命の危機を感じている。このままではあの宇喜多が言っている通りに酸素不足で死んでしまう。
状況は刻一刻と悪い方法に流れて行っている、打開策はないのかと考えていると魔物たちがよりにもよって炎系魔法を発動させてきたのだ。
ふざけるな!俺たちを真面目にここで死なすつもりかと炎のせいで失われる酸素を少しで減らすために一気に魔物たちの群れを倒したがこれでは動いてしまうから意味がないとしてどうにか突破口はないのかと考えるのだった。
そうしている間にも下に潜ったはずなのにこの辺りも息苦しくなってきてもう余裕はなくなり始めているとしてさらなる下を目指して潜りながら対策を考えるのであった。
しかし、念入りに下準備をしていた宇喜多の結界は想像以上に効果を発揮して次第に雅志たちを追い詰めていくのだった。
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