第19話、ゾンビパンデミックってそう簡単に抑えられないよな
くそ、いくら倒しても次から次へと湧き上がる!でも大雑把で倒すと討ち漏らすことも考えるとそんな大きな攻撃は出来ない。
取り逃がしたら大変なことになるからと必死に空っぽに近いと思っている脳みそをフル回転して打開策を考えていた。
そんな時に悪い情報が耳に入ってきたのである。渋谷、新宿でも池袋と同じようなことが起き始めたと言うのだ。
嘘だろ、ここだけでも大変なのに他にも発生したら抑えきれない。もしかしたら援軍が到着しても抑えきれるか怪しくなってきた。
ならばせめてここだけでも抑えて置かなければならないとして仕方がないとして建物に攻撃をして通路を封鎖にかかった。
出来れば建物なんかも壊したくはなかったがそんなことを言っている場合ではなくなった。
人命の方が大切だとして建物を破壊して多くの感染者たちを捉えてそのまま結界を急いで作り出して発動させた。
これでしばらくは外に出てこれないだろうから次は新宿だとしてものすごい勢いで新宿まで向かい始めた。
そうして新宿でも池袋と同じようになっていたので生存者たちを逃しつつ足止めをして先ほどと同じように建物を破壊して結界を急いで作り出して発動させたのである。
これで閉じ込めて援軍が到着して一気に殲滅させるしかない。
そう考えた俺は最後に渋谷にも発生したゾンビパンデミックを先程の2つと同じように閉じ込めて何とか拡大は一時的に防ぐことに成功したがしかし、俺の魔力がなくなってしまえば結界は消えてまた拡大が始まってしまうと思いながらも俺ができることはしたので後は増援を待つのみと考えながら待っていた。
しかし、待っていても増援は来る気配もなく必死にテレパシーで応援の催促をしても何も返答が来ないのである。
そんなバカな、先程までは普通に連絡できていたのに何も返事が来ないのはおかしいと思いながらも今の俺に調べるだけの余裕はなくただ池袋、新宿、渋谷の3つのエリアの結界を維持することが精一杯だった。
頼むから魔力が切れてしまう前に辿り着いてくれよと思いながら待っていた。
その時に遠くからやはり貴方でしたかと俺に対して話しかけてきたこれもまた美少女と呼べる程であるがすぐにその者は人間ではないと気がついた。
恐らく、この騒ぎを起こした本人だなと感じながら話に応じた。
「お前だな、こんなことをして何を望んでいるのかな。死を望むなら俺が遠慮なく殺すつもりであるがここには信じられないぐらいに人口が密集しているのに」
「そうですよね、たくさんの人がいますよね・・・だからこそ狙ったのですけどこんなにいれば多くの眷属が作れるので本当に良い場所ですよね。それに・・・ここで貴方を倒せば私の名声は大きく轟く事になりますから・・・英雄フェニックスの馬廻り衆と呼ばれていた精鋭部隊の生き残りを殺せばね」
やはりこいつ、俺の正体を知っている。その上でこうして攻めてくるということはそれなりの勝算があって来たのだなと感じていると向こうがあなたの事を知っているから自己紹介は必要はないですけど私の自己紹介をしますねと言ってきた。
「それでは・・・私はフロアーナと言います。かつては・・・ギリワン・ボルケーノ様にお仕えしていた吸血鬼で御座います。冥土の土産として覚えておいて下さい」
ギリワン・ボルケーノ!?まさか、あいつの部下が生き残りがいたのか。俺の話では蝮が全滅させたと聞いていたのだけど。
するとフロアーナはどうして生きているのかと顔をしていますので説明をしますねと教えてきた。
それは蝮によってギリワン・ボルケーノを始め全ての部下たちは討ち取られたがフロアーナは奇跡的に吸血鬼の始祖還りと言う突然変異が起きて蘇ったらしい。
しかし、蘇った時にはギリワン・ボルケーノは討ち取られて幹部たちも全滅しておりその上に三代目フェニックスであるアクトも覚醒しておりとても対抗など出来ない状態だったので潜伏して世界情勢を伺っていたらしい。
すると初代フェニックスの部下と険悪な事かを判明してすきを伺っていた。そこで三代目フェニックスがこちらの世界に全くも干渉したいことが分かりこの地で一旗上げて世界征服を目指すのだと言うのだ。
馬鹿馬鹿しいと言いたいが実際に大変な事になっているので馬鹿にはできないしそれにここが本当にあのフロアーナの手に落ちたら大変な戦力になってしまうのでそれは阻止をしなければならない。
けれども俺には結界を維持するための魔力を失うわけにはいかない。だからこそ全力で戦えない上に向こうはそれなりの実力者と見えたのでかなりやばい状況である。
真面目に他の者たちら何をしているのだと思っているとフロアーナが他の仲間達のことが気になるのかしらと言ってきたのでなるほどこの女が何かやったのかと感じているとその答えを見せてあげると言って水晶を取り出して俺に他の世界がどうなっているのか見けてくれた。
すると他の世界はここと同じ・・・いや、ここよりも余程に酷い状況になっていたのだ。しかもそこは鯱や鷹が住んでいる世界でかなりの数がいることが分かってしまう。
それに少人数で対応している者達がいた、鯱と鷹達であった。
実力は間違いなく鯱たちの方が強いが敵は圧倒的な戦力で押し潰そうとしていた。しかも徐々に鯱たちが劣勢になっているのがこの水晶玉からでも分かるぐらいだった。
増援は見込めないか・・・ならばせめて他の人たちを遠くに逃げず時間を稼がないと大変なことになる。
自衛隊とか警察組織も動いてくれているみたいだからこうして時間を稼いでいるだけでも無駄ではない。
少しでも逃げてくれたらそれだけでも助かる、出来る限りにこの女の話に付き合って時を稼がないとならないとして俺は相手を怒らせないようにするために話を続けた。
「なるほど、それで世界征服でもしたら何をするつもりだ。まさか、単純に世界征服をしたいからするわけではないだろう」
「その通りよ!私、フロアーナが世界征服をした暁には・・・まずは農林水産省を改正して腐っている政治体制を立て直して不正している政治家たちを一層して本気で国を思っている者達を採用して・・・」
あれ?何か世界征服はともかくやりたい事が意外と真面目なのですけど!?でもゾンビみたいにさせたら意味がない気がするのだけどと伝えるとフロアーナが自信満々に答えてきた。
「そこなら安心しなさい、私のウィルスは日に日に成長しているいつかは今よりも知性をつけられる。その上で私が人間たちの支配下に置き、不正に働くものを罰して真っ当に生きている者たちを恩恵を与える。そうしていつかは私が正しかったと証明させる!!」
この子マジなのか・・・いや、マジだ!目がガンギマリしているよ!全ての批判を覚悟で行動に移しているよ。
なら何であんなに非道と呼ばれていたギリワン・ボルケーノと一緒にいたのかと尋ねると理由は簡単だった。
「理由、強い上に美少女の言うことは素直に聞いてくれるからと言えば納得できますか?私の理想を叶えられると思っていたらだと言えば信じてくれますか」
彼女はそう真剣に答えてから俺に対して衝撃な言葉をかけてきたのだった。
「私の配下になりませんか、そうすればこちらもそれなりの対応をしますが如何でしょうか・・・鷲さん」
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