第17話、さあ!修行の時間だ(後編)

さてと一度、食事を済ませてから待たしても下層のIFフロアに向かうことには変わりはないがとある物を持ってきていた。



それはパンドラの箱でこれを開けるとここから物凄い量の魔物とその環境よりも強い魔物が現れるという悪魔のアイテムであるのだ。



例えるならば上層で開けると中層に生息しているドラゴンがパンドラの箱から現れるし中層で開ければヘルズドラゴンが出てくるし下層で開けたら深層クラスのエンジェルドラゴンが現れるという仕組みである。



その為に下層のIFフロアで開けた場合・・・深層よりも更に下の死層クラスの魔物達が現れるというわけだ。



無論、死層クラスになれば前みたいに出来なくなり俺も武器を使わないといけなくなるので大変になるけど今後のことを考えたらここで苦労をしていたほうが良いなと考えたのでパンドラの箱を5個ほど持ってきていた。



するとパンドラの箱ガキになるのか鈴谷ちゃんがその箱はなんの為に使う箱なのですかと聞いてくるので俺はレベル上げをもっと効率よくするためにのアイテムだと伝えた。



鈴谷ちゃんが何か嫌な予感がするのですけど気のせいですよねと言ってきたので気のせいだと言ってから待たしてもIFフロアに戻ってきた。



しかし、魔物達が先程に比べれると圧倒的に数を減らしていた。先程に倒したばかりなので出現していないのかと思っていたら美恵ちゃんがこれぐらいならば何とかなりそうですねとホッとした顔をして言うと健くんがそれ!フラグになるから止めてくれと話していた。



そうしている間にも俺は支度をしてからパンドラの箱を開けるのだった。



するとパンドラの箱から大量の魔物達が現れてきてその上に経験値が多く持っている魔物達まで現れたのでラッキー!だと思いながら早速、武器を取り出して斬撃で瀕死にして拘束させてから健くん達のところまで投げ飛ばした。



健くんが驚いていたけど取り敢えず先ほどと同じことをすれば良いだけだったので何とか倒してくれていた。



ここに来る前に三人に死層クラスの魔物でもダメージが入る武器を渡しておいて正解だったな。



最も三人が現在に使っているのは先程に健くんに与えた月光刀【桜花】に比べたらクソ雑魚の武器だけど。



そんな事を考えながら次から次へと斬撃をした瀕死にさせてから拘束して投げ飛ばしての繰り返しをしていた。



パンドラの箱から魔物たちが現れなくなればまた違うパンドラの箱を開けてそれを5セットをやり終えたのは外の時間で言えば夕暮れであった。



終えてから健くんたちの所に戻ると先程の魔物たちは最初よりも強かった様な気がするのですがあれも深層クラスの魔物なのですかと聞いてきたので素直に答えた。



「いいや、あれは深層よりも更に下の層、死層クラスの魔物だよ?ここの魔物たちが少なくなったから異空間倉庫からパンドラの箱を取り出して呼び寄せただけだよ」



すると健くんたちが死層?とわかっていないので説明をしてあげたのだった。



「死層は深層よりも更に下の層でここからは本当に危険が多くなる場所だから初心者はもちろんの事だけど経験者も余程に自信がないと危険な場所なので絶対に向かわないようにしてくださいね」



コメント

・そもそも深層すら向かえない定期

・何かとんでもないことを言っていることだけは分かる

・死層って海外で一番危険なダンジョンにあると言われている層だった気がする

・嘘乙・・・と言えないのがこの動画なんだよな

・その倒した魔物の素材でも持ち帰ったら?

・きっと高く売れると思うますよ



何!?高く売れるだともしかしてこの倒した魔物たちの素材を売れば健くんに対しての賠償金が支払う事ができるのではないかと俺の脳みそがそう訴えかけてきた。



そうだよ、死層クラスならある程度のお金は保証されているものだ!今すぐにでも集めようそうすれば少しでも印象も良くなることだし・・・善は急げだ!!



※保身満点の考えの纏まるまで0.1秒経過しました。



そうして先に健くんたちは戻ってもらい俺は倒した魔物たちの素材を回収を始めた。どれ程の金額になるのだろうかと考えながら俺は必死に魔物たちの素材を集めるのだった。





その頃、先に戻った来ていた健くんたちは川内おじさんが戻ってくる前にとある事を調べようとしていた。



それはお詫びとしてもらった月光刀【桜花】がどれぐらいの性能をしているのかを調べ始めていた。



健は全体的に攻撃、守備、速さなど+100ずつ上昇すればいいなと考えながら調べるとそこにはとても信じられない数値が現れて思わずに故障したのかと他のやつも調べた。



しかし、他のやつは普通に調べられていつも通りの数値で待たしても貰い受けた月光刀【桜花】を調べたが何度も調べても現れたのは目を疑う数値だった。


月光刀【桜花】

追加ステータス

体力+9999  魔力+9999

攻撃力+9999 守備力+9999

俊敏+9999  魔防+9999

追加スキル

自然治癒力レベル、10

魔力回路レベル、10

千里眼レベル、10

全状態耐久レベル、10


特殊アビリティ

不死鳥の力

(一日一度だけ死んでも完全復活出来る。なお翌日になればこの力はまた使えるようになる)



何じゃこれはーーーー!!!???



どんなチート武器をあげたのてすか!?しかも死んでも復活ってこんなのチートを超えた何かでしょう。



こんなの実際に存在をしても良いのかと思って取り敢えず本当なのか試してみることにした。



あの無茶苦茶なレベル上げで相当強くなっただろうからこの武器なら下層でも倒せるかもしれないと拠点の結界の外に出て試してみようとしていたら近くに他の人の声が聞こえてきたのでその場にすぐに向かった。



明らかに前よりも速くなっているのに全くも疲れなど感じなかったがその先では中学生ぐらいの遠くからでも分かるほどの美少女がヘルズドラゴンに襲われそうになっていたので頼むから少しでも怯ませてくれと思いながら月光刀【桜花】で真空波を放った。



そうして放った真空波はあのヘルズドラゴンを真っ二つにさせたのである。自分は怯ませたら良いと思っていたのに下層でも最強クラスのヘルズドラゴンを・・・いとも簡単に倒してしまった。



・・・・ハッハッハ、おじさん。貴方はとんでもない物を持っていましたね。使っているはずの自分がここまで恐怖を覚える武器に出会えるなんて夢にも思いませんでしたよ。



取り敢えず少女をここで置いていくわけには行かないので拠点でも向かわないと伝えるとその美少女は息を荒くしながらこう答えるのだった。



「はい!川内おじ様に出会いたくて来ましたので・・・これで拠点で誘惑でもすれば・・フッフッフッフッフ、じゅるり」



何か残念な美少女だなとこんな僅かな時間で分かってしまったが川内おじさんには自分からも聞きたいことがあるので構わないかなと感じて拠点に戻るのだった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る