第16話、さあ!修行の時間だ(中編)

さて、向こうが気が済むまで殴られただけに意外と痛いなと思いながら取り敢えず健くんたちは動画で状況を報告していた。



でも他の人からすれば滅茶苦茶に良いのかスパチャの嵐が来たみたいで嬉しいと言うべきなのか悲しいと言うべきなのかと複雑な気持ちになっているらしい。



ついでにスパチャって何と尋ねるとそんな事も知らないのと言われたけど知らないから質問をしているだよと答えると鈴谷ちゃんが説明を始めてくれた。



まあ、簡単に言えば投げ銭をする為にのシステムらしい。そして赤が一番らしいけどそこはレインボーじゃないの?その下に金で三番目に赤じゃないのかと俺は不思議に思いながら聞いていた。


※完全にパチンカス脳になっているだけです!



納得しない所もあったが赤は良いことには変わりはないからそこは良いけど・・・ともかく配信の評価でも上がれば良いなと言うと健くんがこんなので上がっても嬉しくないからと言うとコメント欄に色々と書き込まれていた。



コメント

・いや〜、健ちゃんが可愛くなって俺たちは嬉しいよ

・その姿なら多少の炎上行為をしても許してもらえるね、良かったよ

・(7777円)それはそうと水着姿の配信とかセーラー服での配信とかはまだですか

・この三人の美少女の中で一番可愛いのは健ちゃんになってしまったね

・(10000円)ウホ!いい男!!

・(5000円)写真集とは期待しております。それとチャンネル登録とメンバー入りをしましたので頑張って興奮する配信を



コメント欄がカオスになっているのは時代遅れのおっさんである俺でも理解をしてまあ、強く生きてくれと言うとおっさんのせいだけどなと待たしても怒られた。



するとコメント欄で俺のことを哀れに思ってくるていたのかなと思っていたら想像を超えるコメントが多くあった。



コメント

・おっさん・・・あの様な美少女に攻撃をされるとは恨んでやる!

・(3000円)健ちゃん、出来れば良いから罵声をしながら俺たちに攻撃して下さい

・おっさん!そこ変われ!!!

・(10000円)健ちゃん、必ず毎回赤スパをしますからゴミムシを見ているみたいな顔で俺を罵ってください



・・・レベル高すぎだろ!?いくら俺でもドン引きする変態が多すぎる!?



ここまでの変態は昔に大将が生きていた時代の先輩たち並みだぞ!?俺はそこで滅茶苦茶に苦労をしたのは今でも覚えているからな。



特に内藤昌豊にはとても苦い思い出があるのだ!



〜回想〜


「鷲くん、某の朱槍を見てくれ」


「すごく・・・大きいです」


「そうか、君の手で手直しをしてくれると助かるのだ。この意味は分かるだろう」


〜終了〜



あのホモ(内藤昌豊)、その時は年齢がまだ十代前半なのにヤラないか!と迫って来やがって未だに恨んでいる。



それで助けてくれるのは大将または王平さんしかいないから本当に大変だった。



しかもその二人が亡くなってから守ってくれる人がいなくなってからは・・・いや、思い出すと吐き気がしてくるからやめておこう。



それよりも恵美ちゃんや鈴谷ちゃんは問題がないとして健くんに対してお詫びをしなければ俺の気が収まらない。



いくら不本意とはいえこうなってしまったのは俺の責任だからな。まずはそのお詫びの気持ちがあるとして持っている武器や防具の中でも最高クラスを与えてから変態から守ってやらないといけないと考えて俺は健くんに対して伝えた。



「まあ、お詫びなら受け取りますけどそれなりのものをお願いしますね」



もちろんの事だ!鍛冶ならば大将が率いていた軍勢の中でもトップクラスなのだからお陰様で色んな人から武器の作成の依頼が殺到していたこともあったけど。



あの死ぬほど忙しかったあの日々が社畜時代に役に立つとは思いもしなかったけどこれで取り敢えず何とかなりそうなので早速、俺が作り出した中で最高クラスを取り出した。



少なくても相場のやつよりは桁違いの性能をしているはずだと伝えながら俺は月光刀【桜花】を渡した。



すると少しばかり後で性能を見れるやつをもっているので確認をしてもよろしいですかと聞かれたので勿論だよ、頼むよと伝えた。



そんな事をしているとコメント欄であんまり見たくないコメントを見つけてしまった。



・そう言えば、健ちゃんが男の娘になって滅茶苦茶に可愛いけど最古の男の娘と言われている鷲ちゃんとどちらが可愛いのであろう。



・・・取り敢えず後でこのコメントを書いたやつを探し出してトラウマでも植え付けておくか。



あのな、襲う側は何も分からないかもしれないが襲われた方は滅茶苦茶に怖いだからな!冗談でもそんなことを言うな!



ともかく原因を作り出してしまった俺はとにかく健くんを守らないと切腹ものだな、仮に大将が許したとしても俺自身が許さん。



まさかこんな事になるとは・・・分かっていれば止めていたのに・・・これも運命なのか、とにかく今が無職に近い状態で良かった。



これで仕事などしていてその時にヤラれたら死んでも死にきれないから。本当に男の娘だと言うだけで変な目で見られるのは昔と変わらないだなと嫌な気持ちになった。



とにかく今はダンジョンの中だから安全かもしれないけど街に戻ると変態が多くいるかも知れないから・・・やりたくはないけどいっその事、若返りの薬を使って俺が囮になるか。



それぐらいの事をしないと行けないかもしれないなともかく今、できる事は予定よりもこの子達を強くさせて自分たちで守れるようにさせなければならない。



幸いな事にイカれている化け物たちはいないから国を一つぐらい一人で戦えるほどに強くなれば何も問題はないはずだと考えた俺は予定よりもさらなるレベル上げをする為にあんまり使わないようにとしていたとあるアイテムを使う事を決めるのだった。

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