第10話、常識をシベリアに置いてくるな!!

さてとまずはこの弟くんをこちらで確保をしたのでそれを見て向こうが声を上げて話してきた。



「貴様!私の大切な弟に何をするつもりだ。事によれば許さない」



「どう許さないのか、気になる所であるが生憎な事に俺はそんな事をするためにこの子を捕まえたわけではない。それにお前にとっても悪くないことになるぞ」



「何?それはどんな意味なのかしら、もし大切な弟になにか危害を加えてみなさい。私があなたを殺すわ」



「お〜怖い怖いと言いたいけど負け犬の遠吠えにしか聞こえないな」



そんな事を言いながら俺はこのロシア系美女の弟と共にこの場から転移して家に戻るとすぐに隠してあったフェニックスの羽を取り出してその子に羽を突き刺した。



すると羽は消えて行き、その代わりにこの子に掛かっていた病を全て完治させたのである。



良し!と思ったけど先程の場所に戻してしまうと悲惨な光景を見てしまうことになってしまうからなと気がついた。



なのでこの子の記憶を読み取って安全な自宅まで転送させておいた。これで準備は終えた、さてと後はお楽しみにタイムと行きましょう。



そうして俺は再びロシア系美女の元に戻ってくると弟はどうしたと聞いてきたので素直に弟くんの記憶を読み取って君たちの自宅にでも転送させておいただけでよと答えてあげたが心配なのかそれとも信用されていないのか睨みつけていたので面倒だけど俺はとある魔法を発動させた。



これは対処者の周りを確認する魔法でありそんなに魔力は使わないけど面倒くさいので使いたくはないけどそれでも証拠として見せるなら仕方がないかと諦めて映像を見せた。



それは目が見えるようになって弟くんとその両親が喜んでいる映像でその中でクレア姉さんにも報告をしたいと話しておりなるほどこのロシア系美女の名前はクレアと言うのかと理解をした。



さてさてこの映像を見て嬉しそうにしているのとを確認してから本題に入り始めた。



「この通りに君の大切な弟くんは無事だよ。こう見えて子供に対しては優しく接するつもりで生きているからね・・・最もこれから君は無事ではなくなってしまうけどね」



そう笑みを浮かべながら俺は軽く攻撃をするとクレアはあっと言う間に吹き飛ばされてしまった。本当にここまで長ったと思いながらこれからの事を脳内で予想していた。



そう、俺は嫌がっている女を襲うのがとても興奮して大好きなのであるが今が正しくその展開になろうとしているのだ。



〜妄想〜



「くっ、私はこう見えて誇り高きロシア軍人よ、さっさと殺しなさい」



「ほう〜、誇り高きロシア軍人なのか。ならそれがどこまで持つのか楽しみだな」



そうやって俺は彼女に対して色んな意味で調教を始めて最後はメスとして自覚をさせるのだ!!ハッハッハッハッハッハ!!


〜終了〜



良し!脳内でも完璧と答えた後は彼女が話すだけだと思っていると向こうが敵ながら見事と言ってから殺す前に最後にお願いがあると言ってきたのだ。



別に殺すつもりなど全くもないのだけど聞いてあげようとして構わないから話してみろと言うと彼女は信じられない言葉を口にしてきたのである。






「殺すのは構わないから最後のお願いで強い貴方に抱いてほしい」


「………………What?」



あるぇーーー???くっころどころかとてつもなく嬉しそうなんですが?というよりこの人先程の記憶でどんな人なのか軽く調べた時に婚約者がいたはずじゃないんですか?




「お、お前には婚約者がいるはずじゃ?」


「流石ね、よく知っていますね。けれども、そんなことは関係ないわ」


 

そ ん な こ と ?


自分の婚約者をそんなことっていったぞこの人!婚約者に聞かれたら悲しむぞオイ!


 

「どうせなくなる命ならば最強の猛者に抱かれて死んでいきたい。さぁ来なさい!!」



だ か ら !!


お前は常識をシベリアにでも置いてきたのかーーー!!!



・・・な、なんて奴だ!俺の計画が何もかもお終いだ。



こんな事ってあるのかよとってそんな事を考えている間にもあのイカれロシア美女が服を脱ぎ始めてきたのですけど!?



しかも見込み通りにスタイルが抜群で胸も巨乳であり顔も好みで何もかも上手く行くはずだったのに・・・何処で計画が狂ってしまったのだ!!



クソ!俺は嫌がっている女を襲うのは大好きであるけど好んでくる奴には興味がないだよ!!



このままでは大変な事になってしまう、冷静に考えろ、俺は仮にも英雄フェニックスの部下をしていたのだぞ。



そうして考えていた俺に一つの閃きが舞い落ちてきたのである。それは俺の最終奥義でもあるのだけどここはそれを使うところであろうと考えた俺はすぐに行動に移し始めたのであった。



「……き」


「き?」


「今日のところはこれで勘弁してやるからな!! 覚えてろーー!!ロシア軍人めーーー!!!」



我が最終秘奥義! 三十六計逃げるに如かず!!



そうして俺はそこから全力疾走で逃げ出した、そう逃げるこそ最終奥義でもあり最強奥義でもあるのだ!



遠くから「そんな、旦那様ー」ともう頭がイカれているロシア軍人が言っていたような気がしたけど気にせずに逃げ出した。



それから何とか逃げ延びた俺は鷹に対して状況報告をするとヘwwwwwwタwwwwwwレwwwwwwと笑われたので後で全てが終わったら血祭りに上げてやると心の中で決めた。



それはそれとして他にもやらないといけないことがあることを忘れてはならない。



そう、阿賀野鈴谷ちゃんの幼い妹と弟達を忘れてはならない。



この子達を救い出さないとそう思ってまたしてもフェニックスの羽を取り出して向かおうとすると鷹からそれを少しでも世に出せばお前はかなりの金持ちになるのにどうしてやらないと聞かれた。



まあ、色々と理由はあるけど一番の理由は決まっているので答えるのだった。



「そんな事は決まっているじゃないか、俺の力ではないから。俺はな、あくまで己の力で集めた金で豪遊するのは好きだけど他人から貰ったようなお金で豪遊などしても何も楽しくないだろ。あくまで俺は己の力で勝ち取った金が好きなのだから」



「楽しくないか・・・お前らしいな、良くも悪くもな」



まあ、そんな事でさっさと用事を済ませるために阿賀野鈴谷ちゃんの妹や弟が入院している病院に夜中に潜入して密かにフェニックスの羽を二人に突き刺した。



すると何か違和感を感じたのか二人とも目を覚ましてしまった。良かった、万が一として狐の仮面を装備させておいて良かったと思っているとおじちゃんは誰と聞かれたので子供が相手なのでそれに似合った返答をした。



「おじちゃんはフェニックス様の家来だよ。良い子にしていたからフェニックス様から君たち二人を助けるように使いに出されてきた家来のおじちゃんだよ」



そう言ってから二人の病が完治をしたのを確認すると病室の窓を開けて二人にいつまでも良い子にしていたらきっとまたフェニックス様が助けてくれるからと言い残して月夜の空に飛び出した。



全くも先程までは元気もなかった子たちがあそこまで元気になってしまうとはやはりフェニックス様の力は凄いなと思うのと同時にたまには無償で助けるのも悪くはないなと思いながら家に帰宅するのだった。



その後に他の世界に見送りと言う理由で鷹に同行して異なる世界に辿り着いた瞬間に先程の言葉の恨みを晴らす為に攻撃を開始したけど読まれておりやれるものならやってみなと挑発されたので俺は素直に返答した。



「野郎をぶっ殺してやるー!!」



ナイフを持って目をガンギマリにしながら突撃をしてお互いに倒れて動けなくなるまで戦い続けるのであった。



結局の所、恨みを晴らしきれなかったので別のところでも復讐をしてやると誓いながら疲れた身体を休めるために家に戻って飯を食って寝るのだった。

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