第8話、なぜ周りから鬼畜と言われるのか教えてやろう

それから数分後に鷹がこの世界に来てくれてこれからの作戦内容を伝えた。



作戦と言っても単純に鈴谷たちを鷹が守ったいる間にヤクザたちと裏で手を引いている政治家並びにロシア軍を倒すだけなのであるが。



それを聞くとなら数日コースかと聞かれたのでそうなるなと返答をした。



ならばせっかく滞在するなら何か美味しいものでも食べて守っておくよと言われたので俺はここ最近の情報をまとめてあるやつを渡した。



やはり他の世界ではこの世界よりもあんまり文明など発展していないのでウキウキとして鷹は楽しそうにしていた。



それにしても鷹の最近の調子はどうなのと聞くと鷹はとの会話が始まった。



「普通かな、目当ての美女とかもあんまり会えていないし弟子達も最近、活躍して自分の出番は完全になくなってきているかな」



「そうか、それはいい事だな。俺たちも既に若くないから秩序を守ってくれる若い後継者がいる事はとても良いことだ。それに比べたら俺なんてそんな者はいないからな」




「何を言っている鷲?お前は既にこの世界で3人の弟子を育てあげて実際に色んなところに掲載されて英雄扱いをされているのではないか・・・ほら、この雑誌だって米国並びに世界を救ったダンジョン冒険者、ジョージアってあの時の教え子だろ?」



そう、冒険者の記事などでよく見かけるアメリカで活躍しているジョージアは俺の教え子で一番弟子でもあった。



師匠として嬉しく思ってしまうなと考えていると鷹が真面目な顔で俺に聞いてきたのだった。



「なあ、この世界だと15年前の話になるけどあの事件を起こして捕まっていないのか、鷲?」



「この通りだよ、まさか犯人がどこでも居そうな社畜だったなんて分からないよ。警察官並びに自衛隊合わせて数千人に政治家数十人並びに当時の総理大臣を・・・・殺害した事なんて夢にも思いもしないだろうからな。殺害した日も平気で残業をしていたからな」



そう、ダンジョンがこの世界に現れて5年後に俺は警察官、自衛隊並びに政治家達、並びにその家族を合わせて数千人ほど殺害をしているのだ。



当時は信じられないぐらいに大騒ぎになり日本全体が混乱をしていた事は今で覚えている。でもダンジョンという存在がカモフラージュしてくれて俺という存在まで辿り着けなかったけどな。



そしてその混乱に乗じて北朝鮮など数万単位の軍隊が攻めてきたが俺が8割ほど皆殺しをして一部はこの事を伝えろと脅してわざと逃した。



他の国にも同じ事をしたからその期間だけで十数万人ほどの命を奪った事になるな。間違いなく見つかれば死刑だろうな・・・まあ、捕まるつもりもないしあの様な死刑方法で死ぬような俺ではないが。



まあ、でも鷹も同じ立場ならやるだろと言うと鷹は自分ならこの国の人間を女子供問わずに皆殺しをするけどなと冷たい声で返事を返した。



お〜怖い怖い、俺よりも更に過激な答えが返ってくるとは思いもしなかったな。



そう、俺や鷹がここまで怒りがある理由は実は大将から幼い大将の実の息子を預かり遠くから見守っていた。



本人には英雄フェニックスの子供だと言わないでくれと言われていたので何度か様子を見ながら見守っていたら大将の息子が会社の不正を上の立場に訴えたがそいつも不正の仲間で大将の息子が結果的に逮捕されたのである。



すぐにでも助けようと動き始めようとしていたら国が隠蔽するために事故に見せかけて大将の息子を殺したのであった。



それを知った俺は落とし前としてその会社、警察官並びに自衛隊そして政治家共を地獄のよりも辛い痛みを味わせて殺し遺体をバラバラにして国会議事堂の前に死体の山を積み上げた。



未だに多く殺したが後悔はしていない後悔があるとすればその様に若様を助けられなかったことが未だに後悔をしていた。



その後、その若様は異世界で頑張っていたがとある魔族、ギリワン・ボルケーノによって完全に殺されてしまっていたのだ。



これに気がついた時には全てが終わって人生が嫌になった。けれども自殺など大将が許すはずもなく俺は無気力のままに生きる事になった。



だけど今から数年前に大将の息子の息子・・・つまりは孫が無事だった事が分かったのである。



俺は涙を流しながら大将の孫に会い今まで救えなかった事を泣きながら土下座で謝った。



大将の孫は許してくれた後に詳しいことを教えてくれた・・・俺の後輩、フェニックス軍団の1番の新入りであった蝮がここまで育てて助けてくれたことが分かり凄すぎじゃないか俺の後輩はと嬉しくなりその後輩に感謝を伝えたいから居場所は何処ですかと聞いてみた。



すると大将の孫、アクトから言われたのはギリワン・ボルケーノとの相討ち、つまりはもう亡くなっていたのだ。



・・・・・あの大将にとても幼い子供だからと言って一番甘えていた子が一番大将の為に命を懸けて忠義を貫いたのかと泣きながら空を見上げた事は今でも覚えている。



それからは大将の孫であるアクトの為に頑張っていた時期もあった。その時は真面目に頑張っていたのだけどある時からアクトと険悪になり始めてしまったのだ。



まあ、理由としては先程の事件がアクトにバレてから俺と証拠隠滅などで協力してくれた鷹たちを永久追放と言われたのだ。



それには流石に怒った俺達であるがそんな非道な事をするような者を自分のところに置いておけないとして改めて追放を言い渡されたのでならばとして反撃を始めたがそこは流石、大将の孫と言うべきかあっと言う間に破れてしまった。



死ぬなと考えていたが祖父から仕えていた事を理由に命までは取られる事はなかったが俺と鷹にとってみれば屈辱に感じてアクトの奥方に手をかけようとしたがそこで後輩である蝮が残していた結界術式によって防がれてしまった。



あの蝮、余計なことをと考えていたらアクトが激怒して殺しそうな雰囲気を出してきたので逃げ出したわけだ。



幸いな事にこの世界まで追ってくることはなかったから一安心したけど悔しい思いは残った。



なのでこちらが正しいと証明するためにも頑張らないといけない。大将の息子を死に追い込んだ者たちを皆殺しにして何が悪いのだ、そんな奴らをバラバラにして何が悪いのだ!!



どうしても納得を行かなかった、それは今でも思っている。



でもどうすることも出来ずにしていたがある時に鷹から多くの弟子を作りいろんな世界を救えば周りは自分たちに味方になってくれるはずだとそんな考えで弟子を取り始めたので自分も当時には3人の弟子を取り育てていた。



でも弟子を育てるのはとても苦労して大変な思いをしたので結局、3人で終わってしまった。



三日坊主ならぬ三人坊主と言うべきなのかな、この状況は。



ともかく社畜をしながら教えるのに体力が持たなかったので諦めた訳だ。弟子の事に関しては鷹に任せて俺は情報を集めることに集中したのである。



そうするとやはりアクトの行動に不満を持つ者たちが見つかりそれと共闘して戦おうとしたがアクトが建国した世界と場所はまさに天然の要塞があり簡単に攻められないようになっているのだ。



しかもアクトの部下たちが大将が率いていた俺達よりは弱いけどそれでも三千いて俺が一人で相手に出来るのが千人までしか出来ない程に強兵なのであった。



例えるなら三国志の蜀と言うべき場所に国を建国したので向かうだけでも一苦労するのにそこで激戦なんて無理に等しい。



後で分かったことであるが蝮がそこに拠点を作りいつかは建国しても良いように街など迎え入れて栄えさせていたらしい。つまりは今のアクトの部下の大半は蝮が育て上げた軍隊だと言うのだ。



あの蝮、余計な事しかしないな!次に生まれ変わって来世でもなって出会ったらぶっ殺してやると思いながらも攻められないので諦めてしまった。



まあ、今は様子を見ている感じになっているな・・・まあ、それは置いといてそろそろ動き始めますか。



簡単な仕事であるけどしっかりと任務遂行しないとならないからな。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る