第6話、目先の欲しか見えていない馬鹿

さてと久しぶりに動いた上に大きな収入を手にしたので俺はたまにはゆっくりとしたいと思って公園で椅子に座ってゆっくりとしていた。



おじいちゃんみたいになっているかも知れないけどこうしてお金に余裕もできたことだし、今まで社畜だった事に無職になってもお金の不安などでダンジョンに潜る日々もあったから少しばかりはゆっくりとしていても何も問題はないだろう。



この前のヘルズドラゴンの素材とドラゴンの素材を多く売って多くの税金を取られてしまったけどそれでもかなりの大金が手に入った事には変わりはないので喜んでいた。



公園では子供連れの家族たちが楽しそうに暮らしていて幸せそうで何よりだと思いながら日向でゆっくりと過ごしていた。



それにしてもお腹が空いて来たので何か食べようと公園の中にある喫茶店みたいな所に入って注文をするのだった。



俺は海鮮ピザを頼み待っているとその時に知り合いが入ってきたのだ。



その人物は山中恵美ちゃんで恵美ちゃんもここで食事でもするつもりなのかなと考えていると俺を見つけるとすぐに俺の方に向かってきて大切な話がありますので聞いてくれませんかと悲しそうな顔をしてきたので子どもたちが困っている時に大人が助けるのは当然なことだと言って話を聞き始めた。



「川内おじさん・・・実は同じ炎上隊の仲間でもあり親友である阿賀野鈴谷の事でどうにかおじさんに手助けできることがあれば助けてほしいの」



「なるほど、何か厄介な事が起きていると判断したがどの様な内容なのだ」



そうして話してくれたのだけど阿賀野鈴谷ちゃんは家庭はとても貧しくて親が多くの借金を抱えておりそんな時に父親が亡くなってしまって闇金に借りるしかなくてそのせいで未だに家にヤクザが来る事があり私の家に泊まりこむ事も珍しくないと言うのだ。



そして最近になり更に激しくなり日に日に鈴谷ちゃんが弱ってくる姿を見て耐えられないけどヤクザ相手ではどうする事もできないとして俺に頼ってきたという訳だ。



友達を助けるのに少ないかもしれないですけどと言ってお金が入ってある封筒を渡してきた。



見た感じに何十万位は入っているだろうけど別にお金に困っている訳でもないからと伝えると泣きそうになりながら俺に対してこっそりと伝えてきた。



「なら、私の体で払いますからお願いできませんか。これで何をされても絶対に警察に言いませんから」



うん〜、確かにそれは良いけどここは何もせずに助けるのが普通なのであろうけど生憎な事に俺は性格が悪いからな、見返りは欲しい上にその提案はかなり魅力的だな。



なら山中恵美ちゃんに対してその提案を受け入れた後にとある方法で美貌とスタイルを上昇させた後に約束通りに召し上がるのも悪くはない。



ヤクザたちも別に問題はないし所詮は人間だし数万人位は集まるかもしれないけど別に何も脅威ではない。



何よりも問題なのはあの世にいるであろう大将にどう言い訳をするのかだ。



子供の弱みに漬け込んでそうしたとバレたら間違いなく岩盤、握りつぶし、太陽に投げ込まれる上に最後にデデーンとフルコースが待ち受けている。



その上にあの世に向かってもフルコースのディナーとしてさらなる恐怖が待ち受けている。



それを考えると何も見返りなどせずに受け入れることが良いだろう。しかし、女子高校生がそんな提案をしてくるこの好機を逃していいわけではない。



でも大将が怖いとにかく怖いだよ!アメリカ、欧州など全ての国が敵対して軍隊を派遣されても笑いながら返り討ちする自信はあるけど大将が血祭りなど言われたら間違いなく顔色が真っ青になって俺如きではどうすることも出来なくなる。



どうすれば良いのだ・・・あれだ!この子達の好感度を上げて向こうから仕掛けさせてくる状況になれば大将も何も文句は言ってこないだろうからそうすれば良いのだ。



つまりはいつかは返してもらうけど今はいいよと笑顔で返そうと心の中で考えが纏まり山中恵美ちゃんに対して話を再開させた。



「良いよ、でも別に今すぐと言うことは言わないから安心してほしい。それよりもそのヤクザに関して何か詳しいことを教えてほしい」



「なら、鈴谷ちゃんを助けてくれるのですね、川内おじさん」



まあなと言ってから俺は山中恵美から阿賀野鈴谷に近づいてきているヤクザ達を教えてもらった。



そしてなるほど関東地方を中心に勢力があるヤクザで半グレ集団とも大きく関わりがあり一部の政治家達も関係性を持っているヤクザ達であった。



確かに前から目障りな組織だった事もあり何よりも不満を抱いている政治家などマスコミに伝える好機かもしれない。



ここで川内雅志の悪い考えが始まったのである。



〜妄想〜


「覚悟しろ!悪党共、お前たちの悪事は既に世間に知らされた。大人しく観念をするが良い!!」



そうして俺は数多くのヤクザや悪党たちを多く捕らえてそして多くの善行を積んだとして一度ぐらいの悪事をきっと大将は見逃してくれるはず。金、名声、女をこれをするだけで同時に手に入るのだ!



そう、つまりは俺の大勝利だ!ハッハッハッハッハッハ!!


※馬鹿が一秒で考えた内容です


〜終了〜



良し!!これは行けるぞ、大将に岩盤経由されなくても良い方法が思いついた。



あとは実行移すのみ!鈴谷ちゃんを助ける上に恵美ちゃんの好感度も稼ぐって俺って天才か(※馬鹿です)



しかもヤクザや政治家が相手だと間違いなくお金を持っているから少しばかりネコババもできると言う最高のコンビネーションである。



もう大きな利益しかないから今すぐにでも行動に移そう。



まあ、気になる事はその政治家がロシアと繋がっているのではないかと噂をされている。



何もない事には噂はならないので何かしらの事はあるかもしれないと考えていた。



ロシア、別に個人的には戦ってもよいのだけどなんせ国土が広すぎるからな一人で戦うには苦労をしてしまう。



一人で戦うとしたらロシア全土を制圧するのに少なくても3日は必要になってしまう。



俺の他にも鷹などの助けがあれば一日で制圧はできるのだけどその為にわざわざ他の世界から呼んでくるのはなと思ってしまっていた。



まあ、大将が生きていたらロシアどころか地球自体を半日で制圧をしてしまうだろうけど。



生憎な事に大将みたいな化け物でないからな・・・そう言えば副将たちの二人ならどれぐらいで地球を制圧出来るのだろうな。



二人揃えば確実に地球を一日で制圧することは出来るだろうけど二人は二人でどちらが上なのかと言って揉め事が起きそう。



しかもこれが規模が大きすぎるから困っていたよな、二人が争って天変地異が起きてしまって大将が止めて大変だったな。



なんせ二人の争いの余波で天界と魔界が崩壊仕掛けて色んな世界のバランスが崩れそうになっていたからな。



そう思い出すとロシアが敵になっても怖くないな。余程、大将や二人の副将を敵にした方が怖い。



それにしても後は状況等も確認した後に行動を始めますかと考えた俺は山中恵美ちゃんから阿賀野鈴谷ちゃんが住んでいる場所を教えてもらって向かい始めた。



そうしてその場所に向かうとそこには先程に山中恵美から教えてもらっていた通りにヤクザたちが家の前で怒りながら待機をしていた。



言われた通りだなと思いながらその場所に向かうと待機していたヤクザたちから何ジロジロ見ているだと言われたので素直に答えるのだった。



「邪魔な奴らだなと思っていたから見ていただけだから安心してくれ、所で俺はそこに住んでいる人たちに用事があるのだけど退いてくれるか」



それを伝えると一斉に俺に対して俺たちに喧嘩を売っているのかおっさんと言われたので俺はそうだよ、そんな事も言わないとわからない程に知能がないのかと伝えた。



すると向こうから攻撃をしてきたので好都合だなと思いながら攻撃を受け止めた上でヤクザの下っ端を電柱に向かって投げ飛ばした。



それを見た他のヤクザたちが攻撃を仕掛けてきたが全て返り討ちをしたのだった。いくら平和な国とはいえ弱すぎじゃないかと思っていたらお前の顔を覚えたからなと言って足を引っ張りながらヤクザたちは逃げ出した。



だからさ、セリフまで小物感を出さなくても良くないかと思いながらも今は阿賀野鈴谷ちゃんに会って確かめなければならないからなとヤクザたちを放置して俺は阿賀野鈴谷の家のインターホンを鳴らすのだった。

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