第66話

そして放課後まで何事もなく終わった


朝の一連の出来事で、クラスメート達はティオナット達が残る事を知っているから

皆早々にクラスから出て行っていた様だ


だから、今Sクラスには応援団メンバーの12人しかいない


男女比率は男8人、女4人となっている


今朝、ティオナットに代表として話しかけた眼鏡の子が口火を切った




「…今日は皆集まってくれてありがとうね


私達、応援団に選ばれてたから応援合戦では代表として躍ったりするから、その話し合いをしましょう?


…とりあえず、ティオナット君は私達の事知らないと思うから自己紹介しましょう、まずは私から


私はフィオナ


フィオナ・アクアフレスカ


余り関係ないのかもしれないけど、属性は火よ」




なんとも見た目通り真面目そうな女の子だった


次に話し始めたのは大和撫子の様なお淑やかそうで柔和な笑顔が似合う女の子


深い紫の姫カットの長い艶やかな髪が特徴的だ




「わたくし、ティオナットさんやフレッドさんと1度で良いからお話ししてみたかったの


……あぁ、わたくしとしたことが申し遅れましたわ


わたくしはソニア、ソニア・スカルディーナですわ


よろしくお願い致しますわ」




ふわりと笑って、ティオナットとフレッドを見るソニア


ティオナットは名指しされたことに疑問に思ったが、フレッドは顔を赤くさせていた


そんなフレッドを 幸せなヤツだ と呆れながら眺めていると、

今朝ティオナットに突っかかってきた女の子が自己紹介を始める




「…あたしはベロニカ・ソリアーノ


別にあんたらと仲良くする気なんてないんだからね!」




ティオナットとフレッドを一緒に睨み付けながら指を指してそう言い切るベロニカ


それにまた呆れていると、マイペースな声がした




「ん…


次は私かな?


ヴィヴィアナ・ジーニだ、よろしく頼むよ」




自己紹介したのは、ぼんやりとした眼の2つ結びの女の子


右目が隠れていて分かりにくいが、彼女は隠れ美人だ

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