第67話

その後に男性陣が自己紹介を始める


最初は仏頂面の男の子がポツリと自己紹介する


顔がイケメンだと、声もイケメンだった


が、仏頂面で、どちらかというと恐面なので女の子は余り近付いてこないタイプだろう




「……ローレンス・バルドック


…よろしく」




よろしくとは言っていたが、全く笑っていないから睨んでいる様に見えた


その次はさっきまで目が死んでいたが、ローレンスを興味深そうに見つめている

前髪を1つに纏めてチョンマゲにしている男の子が話し出す




「おー、俺ローレンスが喋ってんの初めて見たー


…あ、俺アンディ・キャンベル、応援団とかやる気ねーんだけどー」




そう言って目だけはローレンスから外さずまただらけるアンディ


それを横目に次の男の子が自己紹介をする




「俺は、皆大好き、アルヴィンくんでーすっ


アルヴィン・エアルドレッド


女の子と、ティオっちよろしくー」




最後に女の子とティオナットに対してウィンクをかましたアルヴィン


ティオナットの眉間にかなり深い皺が刻まれた




「……変な呼び方してんじゃねぇよ、気持ち悪りぃ」




そしてバッサリ言ってしまうのがティオナットだ


アルヴィンは気にした風もなく、ニコニコとしていたが


それに余計に眉間の皺が深くなるが、

相手にするだけ無駄だと悟ったティオナットはすぐに視線を反らす


それと同時に次の男の子が自己紹介を始める




「あ、俺フレディ・ブランデル


よろしくー」




なんともあっさりしているもので、フレディも分かっていたのか

特に気にした様子もなくあっさり流された


最後に、ボーイッシュな女の子に見える男の子が自己紹介をする


見た目はとても可愛いが、彼は歴とした男だ




「…僕はキース


キース・エインズワール


これでも男だからね!


よろしくお願いします!」




そう言って、キースはペコリと頭を下げる


最後に見せた笑顔は、お姉様方にとても人気のあるものだろう


これで、ティオナットの知らないコ、全ての自己紹介が終わった


自己紹介をしていない後の3人は、ティオナット本人と、フレッドとジェラルド


とりあえずティオナットの中で初めて応援団メンバーの顔と名前が一致した

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