第51話

6時限目


ティオナット達、1年Sクラスでは、体育祭の話しをしていた


誰がどの競技をするのか、応援団のメンバーや、応援団旗のデザインなど、意外とがっつりやるみたいだ


因みにこのノルスーノ学園の体育祭は変わっている


この世界でも曜日の概念があり、1週間が7日間で曜日の呼び方だけが違う


日本の月曜が “土の日”

火曜が “火の日”

水曜が “水の日”

木曜が “風の日”

金曜が “雷の日”

土曜が “闇の日”

日曜が “光の日” と、なる具合だ


この、土から雷の日までに学年ごとにクラス対抗で予選みたいな物をする


ティオナット達1年生は2日目の火の日だ


2年は土の日、3年は水の日、4年は風の日、5年は雷の日である


1年は初めてだから、見本みたいなものとして、初日は2年がするらしい


そして、その学年の優勝クラスだけで学年対抗の本選が翌週の土の日にある


因みに、ルーカスが言っていた優勝とは学年対抗の本選の方で だ


1年Sクラスは、例年通りなら1年のクラス対抗で優勝して、本選では上の学年ばかりが活躍するので惨敗に帰す


しかし、ルーカスはそれを覆して全校優勝をしろと言ったのだ


なかなかの無茶をおっしゃっているのだが、本気でルーカスはこの1年Sクラスを優勝させる気満々だ


…理由はとても不純だが


だから、クラスの皆もやる気に満ちて、LHRのこの時間を使って話し合っているのだ


体育祭の競技は沢山ある


だが、1年生の競技には魔法の類いを使ったものは一切ない


その理由としては、危ないからの1言に限る


いくら15歳といえども、実技の授業ではまだ魔力コントロールくらいしかしていないのだから、いきなり魔法を使えば危険と判断されたのだ


それに以前は1年生も魔法を使う競技はあったが、魔法の暴発や、コントロールの悪さで打ち損じたりして、事故や怪我が多発した事が多々あった


だから、1年生だけ魔法を使った競技は無くなったのだ

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