第5.5話 剥ぎ倒されて……溺れますぅ♡
『ほ、本当だよっ! あの告白をした後からずっとヒマちゃんとイチャイチャしたかったのにズルズルとお預けを喰らいまくって、ムラムラしっぱなしでヒマちゃんを襲い、じゃなくって食べ……でもなく――剥ぎ倒そうとするのを必死に抑えてたんだよっ!! ……あっ!?』
ま、まさか……マサくんがわたしと?
イチャイチャ、したかったって、む……むむ、む、ムラムラし、ししっぱなしっ!?そ、それで……わ、わわ、わた、しを……は、剥ぎぃ――は、はうぅ~~…………。
異世界に飛ばされ行く当てのないわたしたちは、食堂の店長さんだというハンナさんのご厚意で彼女のお家に泊めて頂く事になりました。
冒険に旅立つ日まで、明日からハンナさんのお手伝いをする為に早めに眠らないとって思っているのですが……。
「うぅ~、マサくんがあんな事を言うからいけないんですぅ……」
あの時、マサくんの『彼女を売る』発言(早とちりの勘違いでした)に問い詰めた折りマサくんの口から飛び出した
「ど、どうしましょう……」
嬉しすぎて、頬が緩んで顔が熱いです。
告白の時より刺激的でより嬉しさが勝りすぎて――ハンナさんがいなかったらマサくんに抱きついてそれ以上の行為に及んでいたかもしれません……(告白された時にファーストキスは済ませましたけど)。
「ま、マサく、……マサくぅ~ん♡」
あぁ、今夜もまた――マサくんを想うだけで熱にうなされるように体が熱くなってふわふわして、後を追ってお腹の下辺りがきゅんきゅん、します。
それが伝播して胸やお、お……お、また……~~まで、疼き……――
も、もう……だ、だめですぅ……♡
「はぁ、はぁ……うぅ、マサくん。ま、マサくぅ~ん♡」
荒くなる吐息と
い、イケないことなのですが、この言葉では表現できない幸福感には抗えないんですぅ♡
「んんぅ……あ、はぁ……あぁ、はぁ、はぁん……ぅんん?」
朦朧としながらわたしは違和感を感じました。
いつもでしたら数十分くらいで治まるのですが……な、何故でしょう。お、治まるどころか、もっとほ、欲しく――ま、まだ満足、できません。
「ど、どうしてぇ……ですぅん。あ、あぁ……はぁ、はぁ、せつな――ぁあ、あぅん」
あぁ、どうしたら……こ、このもどかしくて切ない体が鎮まってぇ――
ドックン。
「あぁ……」
胸の鼓動が一拍大きくなったその瞬間でした、ここルーヴェイラの街へ向かう道中で頭によぎったあの風景が甦ったのは――
「あぁ、ぅ……わ、わたしがいるぅ。はだ、裸の、わたし……がぁ、し、しあわ……そ、で、う……うら、や……しいですぅ……♡」
あの『薄暗い背景』の中の『肌色の物体』は、一糸纏わない生まれたままの姿のわたし自身でした。
その中にいるわたしは今のわたし以上に幸せそうなのです。
あの黒い影みたいなモノが気になるところですが……。
――剥ぎ倒そうとするのを必死に抑えてたんだよっ!!
不意に響くマサくんのあのセリフ。
剝ぎ……倒すって――わ、わたしを強引にでも脱がせて押し倒すって意味だとおぼろげながら理解したわたしは――
「あぁ、マサくん。マサくん。マサくぅ~~ん♡」
流れるように制服を脱ぎ捨て下着姿で胸とお、おま……たを弄ると毎日していた時とは較べ物にならない程にぞくぞくしてきました。
「くぅふぅっ……あ、あぁ、ぅ……ぁあ、まだぁ……♡」
いつも以上に昂ってきたわたしはとうとうブラとパンツを体から取り払って初めて直接胸とお、またに手を伸ばしました。
「ぅあぁ、ぐぅぷっ……~~~~っ!?」
衝撃的でした。
そっと触れただけ、たったそれだけなのに、体の芯から電流が迸り頭から爪先まで痺れ、たまらず悲鳴を上げ掛け咄嗟に枕に顔を埋めて声を押し殺しました。
おな……自慰に耽っていることを知られたくなくて声を抑えていたのに、これは危険です。
危険なのですが――
「す、すご……いぃ。んぅ、もぉ……」
切なさからの突き抜ける甘く痺て意識ごと飛んでいきそうな
追い立てるように《おまた》が強く疼きだし……淫欲の炎に体を
「~~~~~~っ!……~~~~っ!!」
顔を埋めたまま背中を丸めもう一度胸とおまたを同時に弄ると、触れただけよりも更に強い電流が駆け巡っては体を支配していく甘く蕩けそうな幸福感と理性を灼き切るほどの解放感。
形が歪むほど胸を揉みその先端を転がすように弄ったり、その周辺をなぞったりすると徐々にくすぐったさから毒が蔓延していくようにふわふわとした気分になるのですが、特に先端の部分は弄れば弄る程に電流が流れては狂わせてくるのです。
お、おまたは胸以上で、指を挿れればまるで何かが生息しているかのように絡みついては締め付け引き入れるように蠢いて、掻き回すように動かせば胸の時と同じでいてより強力な電流を流し……
指を増やせばよりき、気持ちよくて胸の先端同様に突起の部分は特に敏感に反応してしまいます。
もう止められません。胸は片方では物足りなくてシーツに擦り付け、指とは違ったごわごわした感触もまた癖になりそうで……、弄り始めていた時から滲み出していたおつゆは零れんばかりに溢れ出しおまたから垂れてシーツを汚していきます。
それ以降、わたしは堕ちて溺れるだけでした。
枕に顔を埋めて片方の胸を揉みしだきながらもう片方をシーツに押し付け擦るようにぐりぐりと動かし、もっと欲しくて腰をくねくね動かしおまたの指の動きを活性化させて快感を貪っている今のわたしは淫らで滑稽なんでしょう。
もう私は堕ちて溺れる……――
何度となく飽くなき溺れ続けて――
「~~~~~~っ♡ ~~~~~~~~っ♡♡♡」
やがて、わたしの意識は途切れました……。
――ぺチーン!
「ひゃぁんっ!?」
お尻に軽い衝撃が奔って私は跳ね起きました。
「あっはっはっは。突き出されてたから思わず叩いちまったよ」
「…………ふぇ?」
寝惚け眼のわたしの前に立つのは……ハンナさ、ん? まだフワフワしているわたしに彼女は呆れ笑いで言いました。
「それにしても見た目によらず派手にやらかしたねぇ~。ヒマリのこんな淫らな姿を見たらマサノリはドン引き……いや、大悦びだねぇ!」
??? ……大喜び? 微妙に字面が違うような……。マサくんがおおよろ……――~~~~っ!?
「いぃやああああああああああああああああああああああああああああっ!!」
すべてを脱ぎ捨て一糸纏わない生まれたままの姿。
脱ぎ捨てられた制服や下着と皺だらけで体液が染み込んだシーツ。
気を失うまでおな、自慰に耽っていた状況証拠を見られたわたしはシーツに
「まあまあ。マサノリには黙っておくけど……」
「だ、黙っておくけど……?」
ハンナさんがなんて言うのか怖いです……。
「さっきのヒマリの悲鳴を聞きつけて駆けつけて――」
ダダダダダダダダダダダダダダダダダッ!
バァンっ!
「ひ、ヒマちゃっ――っぐぅはぁっ!」
ドサッ……。
「ほらね」
「はぅ~~……」
わたしを心配して走ってきたマサくんは、ドアを開け放った直後にハンナさんが投げたお盆を顔面に受けて倒れてしまいました。
あぁっ! マサくんご、ごめんなさーーーーーーいっ!!
「んじゃぁ、落ち着いたら降りておいで」
ハンナさんはそう言って床に倒れたマサくんを引き摺って出ていきました。
あぁ~~~~~~っ。も、もうわたしはお嫁に……い、いえ、まだマサくんには気付かれていませんしセーフ……でしょうか?
と、とにかく自慰行為はこれから月一……週一に減らそうと思いました。
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自分で書いておきながらマサくんが緑の炎で消滅してしまう気がしてしまうのは何故でしょう……。
天使(マサくんが思っているだけ)は天使でも堕天使ですねぇ……。
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