第65話

「お前は俺を痛めつけたいんだろう、その女は返してやってくれ」


「そうはいかねえ、俺はこの女が気に入ったんだ」


その男は、私を押し倒し、馬乗りになった。


「やめろ、てめえ、何してる」


「いや、やめて」


その男は私のブラウスを引きちぎり、平手打ちをした。


痛い、怖い、どうしよう。


手を押さえつけて、首筋に熱い息を吹きかけた。


「手を押さえてろ」


他の男が私の手を押さえると、高山は私の胸を大きく揉みはじめた。


「てめえ、やめろ、まゆから離れろ」


高山はブラを持ち上げ、露わになった乳房を舐めはじめた。


「いい女だな」


「やめろ、てめえ、殺されてえのか」


工藤さんは叫んだ。


高山は下着に手をかけて、一気に引きずり下ろした。


「いや、やめて」


私は涙でぐちゃぐちゃになった顔を、工藤さんに向けて助けを求めた。

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