第47話

まゆは色っぽい喘ぎ声をあげた。


「やべえ、すげえ、興奮する」


胸を大きく揉みしだいた。


乳頭を口に含みチュパ、チュパと吸った。


「ああ、ううん」


「気持ちいいか」


その時、まゆの唇は「祐志さん」と動いた。


俺の首に手を回して抱きついてきた。


「祐志さん、大好き」


まゆは外科医の名前を連呼した。


俺はまゆを抱きしめながら、味わったことがない気持ちに戸惑った。


「まゆ、お前はいま、誰に抱かれてる」


「おい、まゆ」


まゆはゆっくり、目を開けて俺を見た。


「祐志さん」


「俺は工藤飛鳥だ、俺の名前を呼べ」


まゆは俺に抱きついて「祐志さん、祐志さん」と叫んでいた。


関係ねえだろ、他の男の名前を呼んだって、女を抱ければいいんだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る