第46話

まゆは泣き出した。


「工藤さん、ひどい」


「ひどいか、俺は極道だからな、これぐらい日常茶飯事だ、まゆが泣き叫ぼうが、

借金の代わりに俺の女になったんだから、俺に抱かれて、俺を満足させろ、

それが極道の女になったってことだ」


「だって、そんなこと無理です」


「一回やっちまえば、慣れる」


「そう言う問題ですか」


「そうだ」


まゆは考えていた。


俺はなんでこんなに必死に説得してるんだ。


いつもは無理矢理押し倒してやっちまうのに……


「分かりました、工藤さんの女になります、どうせ、祐志さんのところには帰れないし」


「いい心がけだ」


まゆと身体を重ねた。


「まゆ」


まゆに激しいキスをした。


舌を差し込み、まゆの舌をとらえた。


首筋に唇を這わせ、強く吸った。

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