第42話

私は祐志さんに抱かれた夢を見た。


なんで途中でやめたの?


もう、終わりだから?


そうだ、私、祐志さんとお別れしたんだった。


涙が頬を伝わった。


「気が付いたか」


ドアを開けて入ってきたのは、ヤクザの工藤飛鳥だった。


私、どうしちゃったの?


工藤飛鳥はグッと私に近づいた。


「お前さあ、犯されてねえぞ」


「えっ」


どう言うこと。


「お前が気絶してる間に、じっくりあそこ見せてもらった、乳首もピンク色だし、

あそこも綺麗なピンク色だった、指入れたらめっちゃきつかったから、外科医と一回ぐらいしかセックスしてないだろう」


嘘、私、やくざとセックスしちゃったの?


私が気絶してる間に、ひどい。


私は涙をいっぱい溜めて、工藤飛鳥の胸を叩いた。


「ひどい、人が気絶している間にセックスしちゃうなんて」

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