第40話

「やめて、お兄様」


工藤飛鳥は急な私の叫び声に驚き、身体を離した。


私はフラッシュバックされた記憶が 脳裏に浮かぶ。


あまりの衝撃に、呼吸が苦しくなり、過呼吸じょうたいになった。


「おい、大丈夫か」


工藤飛鳥はロープをナイフで切り、身体を支えてくれた。


私はそのまま気を失った。


「おい、しっかりしろ」


俺はスマホで、調べ始めた。


「こいつ、義兄に犯されたのか、その時の記憶がフラッシュバックしたんだな」


俺は工藤飛鳥、工藤組の若頭だ。


深海健一郎の借金の回収を命じられた。


娘まゆを働かせて、借金返済に当てろと。


うぶなお嬢様は人気が高い。


「このお嬢さん、はじめてじゃないのか」


俺はブラウスのボタンを外して、ブラのホックを外した。


こんなに丁寧にしたのは初めてだ。


乳房はピンク色をしていた。

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