第30話

「もっと喘ぎ声を上げろ、感じてるんだろう、蜜が溢れてきてるぞ」


指が二本一気に入ってきた。


「ああ、う〜ん、やめて」


ズボンのチャックを下ろし、お兄様自身が熱を帯びて大きくなっていた。


「僕とまゆは血の繋がりはないんだ、セックスしてもなんの問題もない」


お兄様自身が私の秘所にあてがわれた。


グイグイ入ってくる感じがして、涙が溢れてきた。


「お願い、やめて、お兄様」


その時、ドアが開いて、男性が飛び込んできた。


「てめえ、俺の女に何してやがる」


お兄様を私から引き離して殴りつけたのは祐志さんだった。


お兄様は慌ててその場を後にした。


「まゆ、大丈夫か」


祐志さんはネクタイを解き、私の拘束を解いてくれた。


そして、救急車を呼び、私は入院することになった。


間一髪、まゆの中には奴は射精していなかった。


精神的ダメージの方が厄介だと踏んだ俺は、精神科に入院させた。


まゆの義兄はアメリカで仕事がうまくいかず、薬に手を出していた。

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