第23話
兄は、私をベッドに押し倒し、身体を重ねてきた。
「お兄様、やめてください」
「まゆは僕のことが好きだって言ってくれていたよね」
「でも、私は祐志さんが……」
私の言葉は遮られて、唇を塞がられた。
兄は私の胸に触れて、大きく揉みはじめた。
「いや、やめて」
兄は私の首筋に唇を押し当てて、強く吸った。
ブラウスのボタンを引きちぎり、胸の膨らみにもキスマークをつけた。
「お兄様、やめて」
ブラのホックを外し、乳房が露わになると、乳頭を吸い出した。
「いや、いや、やめて」
そのまま、兄は下着に手を入れてきた。
「まゆ、お前はもう、結婚相手のものになったのか、僕が確かめてやる」
目の前の兄は別人だった。
自分を慕い、いつも離れず、くっついてきた私が、留守にした一年の間に他の男のものになったのが許せなかったのだろう。
可愛い少女が女の顔をしていたことが兄を豹変させた。
「離して、助けて、祐志さん」
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