第3話

「お付き合いしている男性がいれば、父も無理矢理見合いはさせないと思うんです」


「なんで俺?」


「なんとなく運命を感じて」


「へえ、運命ね」


そう言って、男性はベッドに近づいてきた。


グッと顔が接近して、あっと言う間に唇が奪われた。


まるで私の唇を啄むようにチュ、チュっとそして、ベッドに押し倒されて、手を頭の上にクロスさせられて、首筋に彼の唇が押し付けられた。


「ああっ、ん〜ん」


彼は私の胸を鷲掴みにして、大きく揉みしだいた。


なにが起きているの?


なんか気持ちいい。


「下の名前は?」


「まゆです」


「まゆ、振りじゃなく、俺がお前の恋人になってやる」


「えっ」


彼は私の唇を塞いだ。


下着の中にいきなり手を入れてきた。

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