第17話
「凛、この後ご飯行こう」
「でも約束が・・・」
「断ればいいじゃん」
この時私は彼の誘いを断ることが出来なかった、既に彼にハートを射抜かれていた。
カラーが仕上がり、チェックしていると、
「彼に断りの連絡しなくていいの?」
「だ、大丈夫です」
「ならいいけど・・・」
彼はまるで私の嘘を見抜いているかのような不適な笑みを浮かべた。
「はい、完了、我ながら最高の出来だな、どう?」
「私じゃ無いみたいです」
彼は後ろから腕を回し、私を抱きしめた。
そして鏡越しにじっと見つめた。
彼は私の首筋にキスをした。
心臓がドクンドクンと音をたてて高鳴った。
「凛、やっぱり可愛いな」
「からかわないでください」
顔が真っ赤になり、ドキドキが止まらない。
「だから、からかってないよ、凛が好きなんだ」
私の全機能が停止したように固まった。
ぽかんとした顔していると、「なんて顔してるの?」と私の座っているイスをくるっと回し、
自分の方へ向け、唇にチュッとキスをした。
私は彼を魅入ってしまい身動き出来ずにいた。
「ご飯食べに行こうか」
「あ、はい」
そして彼とご飯を食べに行った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます