第6話
何なの?からかわれてる以外ありえない。
彼とのキスは忘れる、忘れたい、う〜ん、ダメ、
忘れられない。
しばらくして彼からの連絡が来なくなった事に気づいた。
日に日に気になり始めた、やっぱりからかわれていたのかな。
そんなある日彼から久しぶりにメールが来た。
心がウキウキして、心臓の鼓動が早くなるのを感じた。
『凛、久しぶり、元気か?凛は名前負けしてねえよ、マジで可愛いよ、ただ俺が凛の専属美容師になったら、もっと魅力的にする事が出来ると約束するぜ』
なんだ指名客獲得したい為?
そうだよね。
私は一回は無料ならやってもらおうかなと考え始めていた。
カリスマ美容師にカットしてもらうなんて、この先経験出来ないもん。
『専属ではなくて、一回だけならスマホのお礼としてカットして頂けるんですよね?』
『一回と言わず何回でもカットしてあげるよ』
何回でもってカット代払えないよ、ちゃんと言っておいた方がいいと思い、彼に事情を伝える事にした。
『私、今ニートなので一回だけで十分です、カット代払えないので・・・』
私のメールを読んで、彼はとんでもない提案をしてきた。
『俺とデートした回数だけカットやカラーを無料にするけどどお?』
デートした回数だけカットやカラーを無料?
今の私にはすごく魅力的な提案だけど、大和さんにとって無料で技術を提供はまずいんじゃないのかな?
取りあえず一回だけのつもりで店を訪れる事にした。
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