第2話
渋谷駅に到着した。
え〜っと、左の路地を少し入った所のフェニックスと言う美容室?
あっ、あった。
私はドアを押して店内に入った。
「いらっしゃいませ、ご予約のお客様でしょうか」
「あっ、違います、あのう、スマホを届けに来たんですけど・・・」
「あ〜っ、少々お待ち下さい」
しばらくして一人の男性がやって来た。
めっちゃイケメン、かっこいい、私はしばらく見惚れていた。
「涼風 凛さん?」
「あっ、そ、そうです」
「お忙しい所ありがとうございます」
「いえ」
なんてかっこいいの?この世のものとは思えない位目鼻立ちが整っている、ずっと見ていられると思った。
「あのう、スマホいいかな」
「あっ、そうでした、スマホ、スマホ」
私はバッグをガサガサと引っ掻き回した。
「ポケットに入ってるのがそうだと思うけど」
「えっ?ポケット?」
私はポケットに手を突っ込んだ。
あった、スマホ。
「すみません、ありました」
私はそう言って彼にスマホを手渡した。
「ありがとう」
彼は笑いを堪えている様だったが、耐えきれず大声で笑った。
「ごめん」
「いえ」
「すっげー可愛い」
何この人?からかってるの?
「それ、失礼だと思います」
「褒めたんだけど、それ失礼なの?」
「もういいです、失礼します」
私は店のドアを押して外に出た。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます