第42話

龍斗は想いが溢れて、まどかの唇に触れた。


まどかはビクッと身体が反応したが、龍斗のキスを受け入れた。


まどか、好きだ、ずっと俺の側にいてくれ


龍斗は心の中で何度も何度も叫んだ。


まどかはしばらくの間、入院を余儀なくされた。


入院の次の日の朝、病室のドアが開いた。


こんなに朝早く誰だろうと思い、ドアの方へ振り向くと、


そこには龍斗が立っていた。


「まどか、おはよう」


「龍斗さん、どうされたんですか」


「まどかの顔見たくなったんだ」


まどかはあり得ない龍斗の言葉に戸惑いを見せた。


「どうだ、具合は?」


まどかは大丈夫ですと言う言葉を飲み込んだ。


そして「具合はいいです、つわりもなくて、早く帰りたいです」と伝えた。


龍斗はまどかの言葉に笑顔を見せた。


まどかは恥ずかしくなって俯いた。


龍斗はベッドに腰を下ろして、まどかを引き寄せて抱きしめた。


「龍斗さん、あのう……」


「しばらくこのままでいてくれ」

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