第32話
放っておけない男の姿は微塵も感じられなかった。
「私と龍斗さんは契約結婚なの、だから龍斗さんは私に対して愛情はないの」
「やっぱりそうだったんだ」
急に女性の声がして別の部屋から現れたのは龍斗さんの義理の妹真凜だった。
真凜さんがどうしてここにいるの?
「おかしいって思ってたのよ、龍斗さんがあなたみたいなおばさんと結婚なんて」
新は真凜に対して言葉を発した。
「約束の報酬は頂く、それからまどかの旦那からも金をふんだくってやる、愛情なくても
契約結婚ならそれなりにいないと困る相手だろうからな」
まどかは状況が理解出来なかった、なんで二人が一緒にいるの?
「まどかさん、まだわからないの?新の浮気相手は私よ」
まどかはびっくりした表情を見せた。
「驚いたのは私の方よ、新の彼女が龍斗さんの結婚相手として現れたんだから」
「俺と真凜は手を組むことにしたんだ、俺は金が欲しい、真凜は真実が知りたい、そしてまどかには消えて欲しいってな」
嘘、私、どうなっちゃうの?
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