でも、まどかは一人で産み育てるのは並大抵のことではないとわかっている。

働けるようになるまで社長のお世話になろう。

私も社長の役に立てるなら、それにこの子は木崎龍斗の子供だ。

この子だけでも、社長の側に居られれば、この子にとって幸せかもしれない。

「わかりました、社長の契約結婚お受けします」

「そうか、でも表向きは普通の結婚だからな、婚姻届も出すし、俺の子供として、

出生届も出す、いいな」

「はい」

龍斗はまどかの気持ちを自分に向くように頑張ろうと決意した。

すぐに龍斗とまどかは婚姻届を提出した。

そして、父親の入院している病院に報告へ向かった。

「社長、なんか緊張します」

「おい、社長はおかしいだろう、龍斗さんでよろしく頼む」

「あっ、そうですね」

「練習するぞ、俺を呼んでみてくれ」

「龍斗さん」

「まどか、最高に可愛い」

「やめてください、社長」

「ほら、社長じゃなくて龍斗さんだろ」

「あ、そうでした」

まどかははずかしくて俯いた。

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