第21話

ほぼ百パーセント俺の子供だろう。


しかし、まどかは俺に全てを委ねようとはしない。


俺の気持ちを信じてもらえない。


その頃、龍斗は父親の再婚相手の娘との結婚を迫られていた。


父親は億の資産を所有している。


その全てを龍斗に託すと遺言を残していた。


父親の再婚相手は自分の娘と龍斗を結婚させて、億の資産を手に入れようとしていた。


冗談じゃない、俺はまどかとの結婚を十年前から決めていた。


でも、まどかは俺の気持ちを信じてくれない。


そこで、龍斗は契約結婚を申し出ることにした。


「まどか、実は俺は義理の妹との結婚を持ちかけられている、親父の億の資産を手に入れるために」


「えっ、そうなんですか」


「絶対に阻止したいんだ、そのためには俺が義妹以外の女と結婚すれば、

親父の再婚相手も諦めるだろう、お前も一人で出産は大変だろうし、俺にすでに子供がいるとなれば、親父の資産は俺が継げる、お互いのためにお前に契約結婚を申し込む」


まどかは驚いた表情を見せた。

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