第7話

「ぎゃあ」


「どうした」


ドアを開けて飛び込んできたのは龍斗だった。


「嘘、社長がなんでここにいるんですか」


「はあ?ここは俺のマンションだからな」


えっ、社長のマンション?私、社長のマンションに泊まったの、なんで何も着てないの?


「おい、まどか、大丈夫か」


「大丈夫です、あのう、つかぬことをお聞きしますが、なんで私何も身につけていないのでしょう」


「覚えていないのか」


「はい」


「雨の中ずぶ濡れでいたから、ここに泊まれって誘った、そして一緒に酒を飲んで、

そしたら、ペラペラ男に振られた話を始めたんだよ」


「すみません」


「三年ずっと男に抱かれていないって、そんなに私は魅力がないのでしょうかって言うから、試してみるかって」


「待ってください、私、社長を襲ったんですか」


「いや、俺がまどかを襲った」


嘘、嘘、ということは私は社長と寝ちゃったの?


「安心しろ、すっげえ、感じた、またまどかを抱きたい」


まどかはがっくりと肩を落とした。

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