第6話

久しぶりの男性の抱擁に甘い吐息が漏れて、身体が先を求めていた。


「まどか、気持ちいいか、身体が震えてるぞ」


まどかは恥ずかしくて何も答えることが出来ずにいた。


スエットを脱がされ、胸の膨らみが露わになると、龍斗は激しいキスをした。


まどかはさらに甘い声を発して、のけぞった。


「まどか、三年もお前を抱かないていられる男は信じられねえ、俺は興奮しているぞ」


そう耳元で囁かれて、下半身が疼いていることに驚きを隠せなかった。


私の身体、こんなに反応するんだ。


しかも、ドキドキしてる、社長の唇と鍛え上げられた肉体と甘い言葉に……


まどかは龍斗に抱かれて一晩中感じていた。


三年ぶりの抱擁に身体が喜びに震えていた。


まどかは朝目が覚めて、自分の部屋に違和感を感じた。


私の部屋じゃない、えっ、どこ?


落ち着け、落ち着け私。


昨日は彼の浮気、いや本気の場面に出くわして、雨の中走り出して、それから……


まどかはタオルケットを剥ぐと、一糸纏わぬ自分の姿に悲鳴をあげた。

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