第4話

酒のスピードが上がって、まどかは酔いが回ってきた。


すると、彼に振られた話を始めた。


「わたし、彼に振られちゃったんです、ひどくないですか、五年ですよ、五年」


龍斗は黙ってまどかの話を聞いていた。


「しかも、ベッドで裸で抱き合っていたんです、私と目が合うと、言い訳ひとつしないで、

こいつが好きなんだって」


「そうか」


「ひどくないですか、そりゃあ、三年レスでわかっていたけど、私そんなに魅力ないですかね」


まどかは泣き出した。


「そんなことはねえよ」


「嘘ばっかし、社長だって彼と同じ年なんですから、若い女の子がいいですよね」


「試してみるか」


「試すって?」


「俺がまどかを抱いて興奮するか試すんだよ、シャワー浴びてこい」


まどかは龍斗に追い立てられるようにシャワールームへ向かった。


えっ、試すって理科の実験じゃあるまいし、私が社長と?


いやいや、あり得ないでしょ。


どうしよう。


まどかは酔いを覚ますため、シャワー浴びた。

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