第60話

「彼は女とは一緒に住まないと聞いていましたから、何か理由でもあるのでしょうか」


「別に特には、ただ一緒に住もうって言われただけです」


「それでは住むところ、困るんじゃないですか」


「しばらくホテルに滞在します」


そしてくるみの泊まっていたホテルに到着した。


「ありがとうございました」


くるみは深々とお辞儀をして、ホテルに入って行った。


瑛二は不思議だった。


キャバ嬢らしくないくるみの言動に……


(まさか、山城組若頭はあのキャバ嬢に本気だったのか)


瑛二はくるみについて調べ始めた。


すごく興味が湧いたのだ。

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