第9話

「ねえ、私があなたをびっくりするほど変身させてあげる、ついてきて」


そう言って、麗香のマンションに連れて行かれた。


麗香はファッションコーディネイター件メイクアップアーティストの資格を持っていた。


鏡に映し出されたのは別人のような私だった。


「えっ、これが私?」


「我ながらいい出来栄えだわ、あなた磨けば最高よ」


そして、キャバクラの面接を受け直した。


我妻組管轄のキャバクラ、面接官はびっくりしていた。


「本当に榊ひとみさん?」


「はい、二十六です」


麗香は私に伝授した。


「いい、絶対に大丈夫だから、二十六で押し通すのよ」

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