第6話

(えっ、何?こそこそ何を話してるの?)


私の視界に別室が入ってきた。


(もしかして、私、襲われちゃうの?)


私はスクッと立ち上がり、この場から逃げようと考えた。


「ごめんなさい、急用を思い出して」


私は部屋を出ようとした。


そんな私の前に我妻さんは立ち塞がった。


「警戒してますか、いきなり襲ったりしませんよ、だから一緒に食事してください」


彼は私を座るように促した。


私は仕方なく腰を下ろした。


次々と運ばれてくる、見たこともない料理の数々。


「さあ、食べましょう」

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