第3話
俺はその笑顔に吸い込まれた。
「あのう、二人で抜けませんか、食事行きましょう、どうも、ここの料理は
俺の腹を満たしてくれない」
「でも、あと一年……」
俺は彼女の言葉を遮り、こう告げた。
「惹かれちゃえば、関係ないですよ」
俺はスマホで車を会場の入り口につけるように指示をした。
彼女の手を引っ張り、車にエスコートした。
「さあ、乗って」
運転しているのは、俺の側近件運転手の日下部テツジだ。
「お疲れ様です、かしらじゃなくて社長、どちらに行けばよろしいですか」
彼女はテツの言葉に変な顔をした。
(やべえ、バレたか)
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