第19話
「マジですか」
その時、インターホンが鳴って、冨樫が帰ってきた。
「ただいま、葉月」
「おかえりなさい」
「はい、お土産、なんか行列出来てたから買ってみた」
「あ、これ有名なスイーツですよ、よく買えましたね」
「そうか、若い女の子が多くて、みんな俺をジロジロ見るんだぜ」
「大変でしたね、ありがとうございます」
葉月は満面の笑みを見せた。
冨樫は葉月の笑顔が見られるなら、どんなことでも叶えてやりたいと思った。
俺はどうしたと言うんだ。
今まで、生きてることになんの意味も見出すことが出来なかった。
でも、葉月と知り合ってからは、生きる気力みたいなものが湧き上がって、
なんか葉月の顔を見てるだけで気持ちが高揚してくる。
もちろん、葉月を抱きたい。
しかし、それで葉月に拒否されるのは耐えられない。
冨樫は葉月なしでは生きていけないくらいに葉月にどっぷり浸かっていた。
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