第13話
「入れるよ」
葉月は俺だけのものだ、誰にも渡さない。
冨樫は葉月の身体中にキスマークをつけた。
強く、さらに強く吸った。
「いや、痛い、やめて、お願い」
冨樫は葉月の声に我に返った。
感情が昂って葉月の身体を労わることを疎かにしてしまった。
これじゃあ、変態野郎と変わりないじゃないか。
冨樫は慌てて自分自身を抜き、葉月から離れた。
「ごめん、葉月」
葉月は寝室を出て自分の部屋に入った。
強く吸われて、葉月は嫌な記憶が蘇ったのだ。
冨樫と葉月はグッと二人の距離が接近したのに、葉月の嫌な記憶が二人の間に溝を作った。
冨樫は朝まで一睡も出来ずにいた。
葉月の部屋をノックする、しかし応答はない。
葉月に声をかけるが、返事はなかった。
「おはようございます」
そこへヤスシが食材を持って朝食を作りにやってきた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます