第10話

「大丈夫だ、それとも俺に葉月の裸を見せてくれるのか」


葉月は顔を真っ赤に染めて首を横に振った。


「暖かいです」


「そうだな、やべえ」


「どうしたんですか」


「立ってきた」


「えっ」


俺は葉月の手を俺の股間に触れさせた。


「きゃっ」


俺はバスタオルの上から葉月の乳房に触れた。


「ああ、だめ」


俺は葉月にまたしてもキスをした。


舌を入れたかったが、いきなりはまずいと思い、気持ちをグッと抑えた。


こんな感情は久しぶりだった。


葉月は脱衣所で鏡に映った自分の裸のあざやキスマークに、思い出したくない記憶が蘇ってきたんだろう。


ごめんなさい、もうやめて、お願いと言う言葉から、推測出来た。


葉月はリビングのソファに腰を下ろし、冨樫とのキスを思い返していた。


冨樫さんのキス、すごく優しかった。

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