第十七章 交錯する記憶

第130話

健吾は寝付けなかった。


深夜十二時を回った頃、健吾の部屋がノックされた。


健吾は慌ててドアを開けた。


そこには由梨が立っていた。


「どうしたんだ、由梨」


「なんか寝付けなくて、一緒に寝てもいいですか」


「ああ、枕持ってこい」


由梨は健吾のベッドに入った。


(由梨は俺の顔を見上げてにっこり微笑んだ、なんて可愛いんだ)


健吾は朝まで理性が保てるか、自信がなかった。


(この五年間、お前はどんなふうに、あいつと暮らしていたんだ、もし、俺の記憶がリセットされたとしても、由梨、お前を手放す気はない)


「どうしたんですか、健吾さん、何を考えているの?」


「この先もずっと、由梨と一緒にいたいと思ってな」


「私も同じです」


由梨はじっと健吾を見つめた。


「そんなにじっと見つめられたら、我慢出来なくなる」


由梨はグッと顔を近づけて、健吾の唇に触れた。


健吾は由梨の唇を啄むようにキスをした。


(ドキドキする、健吾さんが好き、ずっと触れていたい、前にもこんなことがあったような……)


健吾は由梨のスエットを脱がせ、ブラを外して、乳房にむしゃぶりついた。


「ああ、由梨、愛してる、俺はお前じゃなければ、満足出来ねえ」


健吾は由梨の乳房をもみしだき、乳首を吸った。

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