第79話
(息がある、まだ生きてる)
渡辺も由梨の声の方にやってきた。
「若頭、若頭、しっかりしてください」
裕也も駆けつけた。
「救急車を早く」
「へい」
由梨は健吾を抱きしめて、声をかけ続けた。
「健吾さん、健吾さん」
その声に健吾は目を開けた。
「由梨、また お前が助けてくれたのか」
由梨は涙が止まらなかった。
「よかった、今救急車が来ますから、一晩中、よく頑張りましたね」
「由梨をいきなり一人に出来っかよ」
由梨は健吾をギュッと抱きしめた。
「おい、痛えよ」
「あっ、ごめんなさい」
「由梨、キスしてくれ」
由梨は健吾の唇にキスを落とした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます