第61話

健吾は思いっきり腰を落とし、動かした。


「ああ、う〜ん、ああっ、いい、もっと」


「由梨は最高だ、お前は生涯俺から離れるな、いいな」


由梨は最高潮に達し、眠りに誘われた。


(全く、聞いてるのかよ、俺はお前を妻にする、いいな)


健吾は由梨の頬を両手で挟みキスを落とした。


朝、インターホンが鳴った。


由梨はいきなり起き上がり、自分の姿に愕然とした。


(やだ、私、何も身につけていない)


そばには当たり前のように健吾も全裸で眠っていた。


(えっ、昨日夕食も食べずに健吾さんに抱かれたんだ)


「健吾さん、大変です、朝ですよ、インターホンが鳴ってます、きっと裕也さんのお迎えです、やだどうしよう」


「落ち着けよ、大丈夫だ」


健吾は何も身につけない状態で、インターホンに対応した。


「裕也か、悪いな、昨夜由梨と最高に乱れて、今起きたんだ、ちょっと待っててくれ」


「へい、かしこまりました」


インターホンは切れた。


「健吾さん、恥ずかしいこと言わないでください」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る