第七章 彼の嫉妬

第49話

「嫌な予感がして戻ってきた、待ち伏せなんて卑怯な手を使いやがって」


彼は私を抱き寄せてキスをした、そのまま私を抱きかかえてベッドに押し倒した。


首筋に彼の唇が触れると身体が熱ってくるのを感じた、胸のボタンを外し、私の上着を脱がす、キャミソールから胸の膨らみが露わになり、彼の唇が押し当てられた。


彼の呼吸が荒くなり、彼の手が私の太腿から股へと滑り込んだ。

思わず「駄目」と叫んだ、しかし彼は私の言葉を聞かず身体を押しつけてくる。


「蓮さん、それ以上は・・・」


「まだあいつに惚れてるのか」


「違います」


「美希、俺はお前を愛してる」


キャミソールの胸の部分に彼の手がかかり、胸に触れた。


「イヤ」


私は溢れる涙を堪えながら叫んだ。


彼は我に返って私から離れた、そして部屋を出て行った。


堪えていた涙が一気に溢れ出し止まらない、どうしよう、彼を拒絶してしまった。

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