第7話

「貴様、またこの俺を呼び捨てにしおって」


さすがのマミも刀を振り上げられて、口では強いことを言っても、


恐怖に涙が頬を伝わった。


信長はその涙に刀を納めて、じっとマミを見つめた。


「秀吉、さがれ」


「かしこまりました」


そして、信長とマミだけになった。


マミは泣きじゃくっていた。


信長はそっと手をマミの頬に添えた。


「すまん、泣くな、俺はお前を側におきたい、信玄ではなく、俺を慕ってくれ」


そして、マミの唇にそっとキスをした。


マミは抵抗せずに、信長のキスを受け入れた。


信長はマミの首筋に唇を這わせた。


何?この感じ、織田信長とは思えない、私、身体がすごく求めてる。


「マミ、俺はお前が愛おしい」


ダメ、このままだと私は……


マミは信長から身体を離して、その場から逃げ出した。

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