第3話

「きゃっ」


そんな私を支えてくれた男性がいた。


「大丈夫か」


めっちゃイケメン。


「ありがとうございます」


私はこれ邪魔と思い、羽織らされた着物を脱いで、裾を持ち上げた。


「姫様、おみ足が、はしたないことはおやめください」


「だって、邪魔なんです、それに私は姫ではありません」


そのイケメンは大きな声で笑い出した。


「そんなに笑わなくて、失礼ですよ」


「悪い、悪い、お前、名はなんと申す」


「私はマミです、あなたは?」


「豊臣秀吉だ」


「豊臣秀吉?」


と言うことは、お館様と呼ばれているあの人はもしかして……


私はバタバタと走り出して、お館様の座敷の襖を開けた。


「傷は大したことなかったようだな」


「あなたはもしかして、織田信長」

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