10.化けギツネ

第10話

妖怪相談室ミキちゃんは、朝九時から勤務が始まる。

「ふわあ〜あ……」

 花子さんは、九時ちょうどにやってくる。

「花子さん。お仕事は十分前に来るものですわよ? いい加減ちょうどに来るのはおやめなさい」

 と言って、メリーさんは紅茶を一口飲んだ。

「あんたの場合紅茶を飲む時間がほしいから早く来るだけでしょ!」

 ムッとする花子さん。

「コンコン!」

 キツネのポーズをしながら、ミキがキッチンから出てきた。

「ミキ。今日の予約状況は?」

「予約〜? えーっと……。うーんと……」

 少し考えて、

「ああ。出前のことねえ。なにがいいかしら〜?」

「ほげ?」 

 バランスを崩す花子さん。

「いやいや出前なんて誰も取れなんて言ってないから。お客さんの予約状況よ! ほら、タブレット開いてメール確認しなさいよ。ていうか、いつも確認するでしょ?」

「タブレット〜? ああ、熱中症対策で補給する、ラムネみたいなのねえ」

「いや違う! あんたさっきからなんなのよそののんびりした口調! わざとだったらぶん殴るわよ!?」

 カンカンの花子さんに、メリーさんが冷静に言った。

「その方は、ミキさんではありませんわよ?」

「はあ!? どっからどう見てもミキでしょ? あんたまでおかしくなったんじゃないのー?」

 メリーさんは、手に持っていたティーカップを置いた。

「頭とおしりをよくご覧なさい!」

「え?」

 言われたとおり、ミキの頭とおしりを見た。

「コンコン!」

 キツネのポーズをするミキ。頭には、キツネの耳、おしりには、キツネのしっぽが付いていた。

 花子さんは唖然とした。

「あんた、変なものでも食べたの?」

「おはよう! ごめんごめん遅くなっちゃって。タブレットが充電中でさ、充電がおわるまで待ってたら、勤務時間ロスしちゃって……」

 ミキは、もう一人のキツネのポーズを取っているミキを見た。

「お、お客様ですか? い、いらっしゃいませ〜」

「いや、そこはひっくり返って気絶しなさいよ!」

 花子さんはツッコミを入れた。

「ごめんね〜。驚かすつもりはなかったんだけど〜?」

 頭を軽く小突き、ポンと元の姿、キツネの耳としっぽが付いた巫女に戻った。

「私〜、化けギツネ〜。よろしくね〜」

 のんびりした口調で名乗った。

「で、化けギツネがなんの用よ?」

 と、花子さん。

「相談だよ〜」

「とりあえず、テーブルにかけましょうか」

 メリーさんの一言で、みんなテーブルを囲むことにした。

「ではさっそく。化けギツネさんは、どういったご用件でこちらにいらっしゃったんですか?」

 ミキは聞いた。

「人間界で〜、ほしいものが〜、あるの〜」

「どんなものですか?」

「大きくて〜、なんか〜、丸いのが四つ付いてて〜、それから〜」

 イライラしている花子さん。

「あーもう! そのゆっくり口調なんとかしなさいよ! あたしはね、せっかちだから、あんたみたいなのが腹立だしいのよ!」

「ちょ、花子!」

 ミキは立ち上がる花子さんを抑えた。

「せっかちな女の子は、結婚できませんわよ?」

 メリーさんはクッキーを食べた。

「余計なお世話じゃい!」

 怒る花子さん。

「人間界でほしいものがおありですのね。なら、人間にでも化けて、稼ぎにいけばよろしいじゃありませんの?」

 化けギツネはうつむいて答えた。

「でも〜。私こんなだから〜、人間に化けても〜、すぐお仕事〜、やめさせられちゃうの〜」

「でしょうね……」

 そっぽを向く花子さん。

「でも〜。大きくて〜、丸いのが四つ付いてる〜、人間界のほしいもの〜、手に入れたい〜」

「意志は固いってことね」

 と、ミキ。

「ねえ、あんたこんなのとうまく話せるの?」

 呆れている花子さん。

「うーん……。まず、具体的にどういうものがほしいのか、知りたいな」

 ミキは立ち上がった。

「よし! 今から人間界に行って、化けギツネさんのほしいものの実物を見てから、どうするか考えてみよう。ね?」

 化けギツネに笑顔を見せた。化けギツネも安心して、ニコリと笑った。


 人間界へやってきた。人間に見えない妖怪とて、人ごみの多い都会の中を歩くのは、容易なことではない。妖怪が見えない人なら、ぶつかることなく、すり抜けるのだが、だからといって楽して行けるわけでもない。意外と疲れる。

「で、そのほしいものはどこにありますの?」

「あっちかな〜? こっちかな〜? それともそっち〜?」

「はっきりしなさいよ! もうただでさえ人が多いんだから疲れちゃうわよ!」

 都会に慣れていない花子さんとメリーさんはバテバテだった。ミキは、意外と平気だった。

「あった〜」

 化けギツネは、ディーラーに入った。

「はあはあ……」

 息を切らしている花子さんとメリーさん。

「二人とも、運動不足のせいじゃない? 私こう見えて、結構歩いてるので」

 と言って、ミキは化けギツネの入ったディーラーに入った。花子さんとメリーさんは息を切らしていた。

 やってきたディーラーには、軽自動車に普通自動車、SUVにEV車両、バンなど、たくさんの車が展示されていた。

「そうか! 化けギツネさんは、車がほしいんだね」

「そうそう車〜!」

 化けギツネは目を輝かせた。

「あはは! 車なんて、妖界にも幽霊車ゆうれいしゃとかあるじゃないですか」

「人間界のは〜、自分で運転するから〜、そっちのがいいなって……」

「へえ……」

 ミキは、物心ついた時から吸血鬼だったので、指示したら勝手に目的地に進んでくれる幽霊車しか知らない。人間界の車と違って、意志があり、蹴ったり殴ったりしたら、仕返しに突進してくるから恐ろしい。妖界に住まうものみんな、意志がある。

「幽霊車って、高くても十万円くらいと安いですよね。人間界だって、車一台手軽に……」

 展示されている軽自動車の値札を見て、ギョッとした。値段は二千万円。

 ミキの体は硬直した。硬直したまま、顔を化けギツネに向けた。

「どうしたら買える〜?」

 ミキは答えた。

「こっちが聞きたいです……」


 妖怪相談室に戻って、さっそく三人で会議を行なった。

 ミキはテーブルに手をバンと強く置いた。

「二人に問う! 二千万円なんて大金はどうやって手に入れる?」

「夢を見る」

 と、花子さん。

「宝くじを買う?」

 と、メリーさん。

「二人に問う! 二千万円なんて大金はどうやって手に入れる?」

「枕営業をする」

 と、花子さん。

「石油王と結婚する」

 と、メリーさん。

「二人に問う! 二千万円なんて大金はどうやって手に入れる?」

「なんなのよさっきから!!」

 花子さんとメリーさんは怒った。

「うう……。だって、化けギツネさんったら、二千万円もする車をほしがってるみたいなのよ?」

 ガックリするミキ。

「そんな高いもの買えるわけないでしょ? 妖界で唯一高いものといったらせいぜい十万程度。そして、妖怪の手取りはたった数万ぽっち。買えるわけないでしょ!」

「やっぱり、石油王と結婚する以外ありませんわね」

「で、でも化けギツネさんはここに相談に来たのよ?」

「あんたねえ。確かにここは相談室だけど、できることとできないことがあるでしょ?」

「え?」

「そうですわね。それに、人間は妖怪を忘れ、妖怪も人間を忘れている。今がんばって活動してる方なんて、早々いませんわ。これまで稼いできた分でやりくりしているか、なにもしないで生活している方が増える一方ですのよ?」

「ねえミキ。こんなこと言うのもなんだけどさ、相談室やめてもいいんじゃない?」

「え!?」

 ミキはがく然とした。

「まあその、なんて言うんだろ……。必要ないのよ。客足もまばらになってきたし、適当に過ごさない?」

「今の人間界を見たでしょ? もうわたくしたちの居場所なんてない。人間は人間、妖怪は妖怪として生きていくのが、無難じゃありませんこと?」

 ミキはうつむいていたが、やがて答えた。

「じゃあ、化けギツネさんの車がほしいって望みはどうなるの?」

「はい?」

「それでも私は信じてる! 相談室がある限り、誰かが来てくれることを。そして、私はその人たちのために、答えを導き出してあげるんだ!」

 呆然とする花子さんとメリーさん。

「どうしてそこまで言えるのよ?」

 と、花子さん。ミキは答えた。

「誰かのために、役に立ちたいからかな?」

 花子さんはクスッと笑った。

「あんたってさ、妖怪?」

「だまくらかすのが商売の妖怪にしては、めずらしい種類ですわね。しょせんは、人間の生き血が好きな生き物だからかしらね……」

 メリーさんもほほ笑んだ。


 化けギツネを呼んで、ミキはあるリストを渡した。

「人間界で高収入を得られる仕事をリストにまとめました。よかったら、参考にしてください」

「んー?」

 化けギツネはリストをもらい、眺めた。

「わかった〜」

 ほほ笑んで、うなずいた。


 東京都は、秋葉原駅。バスターミナルの近くで、アイドルのコンサートが披露されていた。

「みんなー! ありがとー!」

 アイドルの女の子たちが、観客に手を振り、ステージから去っていった。

「あーあ。やってらんないわ」

 センターの女の子は、舞台裏の休憩スペースのイスにドサッと腰かけた。

「第一、今日土曜日だよ? なんで花の女子高生のあたしらがさあ、こんなオタクしか来ないような街で歌わなきゃいけないわけ? ねえ、なんで?」

「ア、アイドルだからじゃないかな?」

 メンバーの一人が答えた。

「だよねえ。そうだよねえ。でもさ、観客あいつらなーんにもわかってないよねえ……」

 メンバーたちは首を傾げた。

「こっちは金のためにやってるってことをさあ! あっはっは!!」

 大笑いした。フリフリの衣装には似合わない、下品な笑い方だった。

「は!?」

 突然顔色を変えた。

「だ、大丈夫?」

 メンバーの一人が声をかけると。

「次はなにをするの〜?」

 突然のんびりした口調になるセンターに一同驚がく。

「これが今日のスケジュール? うんうん……。なるほど〜! わかった〜、がんばろう〜? えいえいお〜!」

 メンバーたちは、呆然とした。

 そして、二回目のコンサートが始まった。

「みんな〜! こんにちは〜! コンコン!」

 センターのキツネのポーズに、ファンの胸がキュン。

「きつねダンス披露しまーす!」

 センターは、音楽が流れると、きつねダンスを披露した。

 スケジュールにはなかった演目に、メンバーたちは動揺するが、なんとかペースに持っていこうと努めた。観客は大いに盛り上がっているみたいだ。

「心配だから見に来てみれば……」

「ミキさん。アイドルなんてよくリストに入れましたわね……」

 花子さんとメリーさんは唖然としていた。

「い、いやまあその……。あはは……」

 苦笑いするミキ。

「みんな〜! ありがとう〜!」

 化けギツネが憑依したアイドルコンサートは、大盛況だった。


 東京のある下町。そこにある小学校の、六年一組の担任がとても厳しい人だった。

「それでは、国語を始めます。教科書六十ページを……」

 後ろの席で、おしゃべりしている生徒を見かけた。

「そこ! おしゃべりは禁止です」

 指し棒を向け、ビシッと注意した。おしゃべりしていた生徒は、ピシッといい姿勢になった。誰も、この担任に逆らう人はいなかった。

「ではまず一段落目を……」

 と言って、目を見開いた。そして、そのままだまり込んでしまった。なにがどうしたのか、生徒たちは心配になった時だった。

「はーい! じゃあーあ、授業なんてやめやめ〜」

 突然にこやかに、のんびりになった。生徒たちは呆然とした。

「みんなで遊ぼ〜。子どもは遊んでなんぼだよ〜?」

 動揺している生徒たち。

「今日は〜。フルーツバスケットをしまーす!」

「フ、フルーツバスケット……」

 生徒たちは唖然とした。 

 でも、すぐに打ち解けた。

「じゃあじゃあ! フルーツバスケット!」

 生徒も担任もみんながイスに座るためかけ回った。

「それ!」

「あ〜ん!」

 担任は、男子にイスを横取りされてしまった。

「先生が鬼だあ!」

 生徒たちがわいわいした。

「えへへ〜! コンコン!」

 キツネのポーズをした。

「じゃあーあ……。ネズミを食べたことがある人!」

 誰も立たなかった。

「いない? じゃあーあ、ヘビを食べたことがある人!」

 誰も立たなかった。

「いない? じゃあーあ、カエルを食べたことが……」

「せ、先生!」

 女子が手を上げた。

「あ、あの……。もうちょっとみんながわかるようなものにしてほしいなって……。ほ、ほら、みんなカエルとかヘビとか食べたことないでしょ?」

 生徒たちはそろってうなずいた。

「えーそうなの〜? じゃあーあ、あっ!」

 担任が声を上げ、生徒たちはビクッとした。

「ウサギを食べたことがある人!」

 誰も立たなかった。不穏な空気が流れただけだった。同時に休み時間を知らせるチャイムが鳴った。


「ふんふーん♪」

 化けギツネは、給与明細二枚片手にスキップしていた。

「ったく。どこにヘビやネズミ、カエルを食べる人間がいるのよ……」

 花子さんは呆れた。

「いますわよ? ウシガエルは元々高級食材として食べられており、また、ヘビも現在じゃマムシドリンクやハブ酒が飲まれており、ウサギも焼いて食べた事例がありますわ」

「うわ……」

 花子さんは引いた。

「ところで化けギツネさん。いくら稼いだの?」

「えーっとねえ……。これだけ〜!」

 給与明細ニ枚を見せた。ミキはそれを見て目を丸くした。

「いくら貯まったの?」

 花子さんとメリーさんも見た。目を丸くした。

 アイドル活動の手取りはたったの数万、教員は十数万程度だった。

「ちょっと! 全然稼げてないじゃないの!」

「当然ですわ。アイドルといっても、うん十万稼げるのは、東京ドームでコンサートを開く輩のみ、教員もざっとこんなもんですわ」

「え、でも教員とアイドルは稼げそうだなって……」

 と、ミキ。

「いや普通二千万なんて大金、並大抵じゃ稼げるわけありませんわよ! そんなもの普通に稼げたら、誰彼も遊んで暮らしていますわ」

「それわかってんならさっさと教えなさいよ!」

 花子さんが胸ぐらを掴んできた。

「ごめんなさいねえ。わたくし、人をだますのが趣味なので。人をおどかすのが好きなだけのあなたと違って……」

 ニヤリとした。

「あんたのそういうところ好きになれないわ!!」

 花子さんはメリーさんを揺らした。

「でも!」

 声を上げるミキ。

「多分、あれなら……」

 スキップしている化けギツネ。次の職場へと向かっていた。


 とある宇宙開発ステーション。そこで、ロケットの打ち上げが行われようとしていた。

「ひい〜! やっぱり怖いよ〜!」

 ロケットに乗るのを怖がっている男。

「乗るザマス! あなたはロケットに乗って月に行けば、有名になって、お金がうんともらえるザマス!」

 と、男の母が叱責。

「で、でも僕高いとこ怖いよママ! ママが行ってよ〜!」

 母に抱きつく男。

「男ならシャキッとするザマス!」

 と、言った時。

『ロケットに宇宙飛行士乗車。まもなく、飛行開始します』

 アナウンスが流れた。

「おかしいザマス。息子はまだここにいるはずなのに……」

 ロケットには、化けギツネが乗っていた。宇宙服を着ているので、人間たちには透明に見えることはない。

「ほんとに宇宙に行っちゃうの?」

 心配して、ミキはロケットの外から聞いてきた。

「うん!」

 ほほ笑んだ。

「で、でもやっぱその……。車は分割して払うこともできるんだよ? それに、中古車という手もある」

「お金と車のために、がんばってくるね〜?」

 ロケットは、陸地にある発射位置に出た。

「でも〜。ミキちゃんは妖怪なのに、おどかしたり、だましたりしないで相談室なんてやってるね〜。なんで〜?」

 化けギツネは、花子さんもメリーさんも疑問に思ったことを聞いてきた。ミキは笑って答えた。

「誰かのためになりたいから。気をつけて!」

 ミキは、ロケットから離れた。化けギツネは、わざわざ高いところに来て自分を迎えてくれるなんて、なんてやさしい妖怪だろうと思った。

 でも実は、ミキは吸血鬼のため、いつもは隠している翼がある。それで飛んでいたのだ。

『ロケット発射まで、スリー、トゥー、ワン!』

 アナウンスの号令で、ロケットが発射した。ロケットを見上げる妖怪相談室の三人は、ハンカチを振って見送った。

「待つザマスー!!」

 男の母が、ロケットにしがみついていた。

「こんなロケットなんて、ぶっ壊してやるザマス〜!!」

 ロケットは雲を抜け、大気圏を抜け、ついに宇宙へと来た。

「わあ! ここが宇宙か〜!」

 初めてやってくる宇宙に感激する化けギツネ。

 その頃、婦人はフォークとナイフを使ってロケットの破壊行動に勤しんでいた。何回かぶつけている間に穴が空いた。

「あれえ?」

 ロケットは飛行停止、急降下した。

「あれ、見て!」

 ミキが空を指さした。さっき飛んだばかりのロケットが急降下してくれではないか!

「うわあああ!!」

 婦人と化けギツネを乗せたロケットは、宇宙開発ステーションへ突っ込んで、大破した。

「あーあ……」

 呆然とする妖怪相談室の三人組。そこへ。

「やっほー!」

 化けギツネが手を振りながらかけてきた。

「あんた! 無事だったのね!」

 三人も彼女のほうへ向かった。

「車ねえ、もうちょっとゆっくり考えようかなあ?」

「それが一番だよ!」

 とミキが言って、みんなで笑った。

 一方、宇宙開発ステーションでは。

「ママ〜! 大丈夫? ママ〜!」

 息子の心配をよそに、

「ロケットなんか、ぶっ壊してやる! ぶっ壊してやる〜!!」

 墜落したロケットにフォークとナイフをぶつける婦人だった。

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