3.トイレのやみ子さん

第3話

妖怪相談室ミキちゃんは、絶えずお客さんが出向いてきた。これでお金が入れば文句はない。しかし、やってくるお客さんの大半は活躍の場を失った妖怪ばかり。なので、一回の相談で五千かかるが、それすらも払えず、毎月百円ずつ分割払いしている妖怪や、お金がないとい言い張り、払わないでそのままにする不届き者もいたり、経営は今ひとつだった。

「はい花子。これが今月の給料よ」

 封筒に入った給料を渡すミキ。花子さんはさっそく中を覗いた。

「たったの一万ってどういうことよ!」

「残念だけど、これが私たちの手取りなの」

「いやいや! あれだけ客呼び込んどいてこれだけはなくない?」

「確かに、五千円だから、仮に今日来たお客さんが百人だとして、二十日間六時間勤務したとする。実際はもっともらってるはずよね」

「そうよ! それなら今月六千万もらえるはずよ?」

「でも、給料には必ず差し引かれるものがある。税金、保険、年金……。そして、お金を払っていない、または百円以下で分割払いをしてくる妖怪たちの支払額を合わせると……」

「"これ"ってこと?」

 一万円の入った封筒を掲げた。

「はい……」

「ブラック企業かあーっ!!」

 転げ回った。

「花子さん!?」

「えっ?」

 花子さんは、転げ回るのをやめた。

「あなた、こんなところにいたの?」

 見上げると、やみ子さんがいた。

「あ、やみ子。やっほー」

「やっほーじゃないわあ!!」

 やみ子さんは、容赦なく花子さんの顔面を踏みつけた。

「あなた、近頃トイレに現れないと思ったら、こんなチンケなところにいたのね?」

 上から目線でにらむやみ子さん。

「あ、あのあなたは?」

 ミキが聞いた。

「私はやみ子。花子さんのライバルよ。あなたこそ、吸血鬼のようだけど、誰なの?」

「わ、私はその……」

「あたしの友達よ!」

 花子さんは起き上がり、やみ子さんの前に立った。

「へえー。あなたに友達がいたのね。へえー!」

「なによそのバカにしたような返事のしかたは!」

「まあいいわ。花子さん、あなたとの因縁の勝負はまだついていないわ。だから、今すぐこんなところやめて、トイレに戻りなさい!」

 指をさしてきた。

「やだ」

「即答!?」

 思わずすべりこけるやみ子さん。

「トイレなんていても、なにもすることないじゃない。それに今のガキどもには、あたしたちのいたずらは通用しないみたいよ?」

「はあ?」

「トイレは用を足すところ。妖怪を呼ぼうなんて、誰一人いないのよ!」

 やみ子さんは、呆然とした。

「うふふ! あははは!」

 そして笑った。

「あらあら。私に負けるのがそんなに怖いのかしら?」

「はあ?」

 顔をしかめる花子さん。

「いいわよ。私一人で勝ち進んでやるから。せいぜい追い抜いてくることね。おーほっほっほ!」

 それだけ言うと、やみ子さんは去っていった。

「ほんとに誰も来ないのに……」

 花子さんとミキは、首を傾げた。


 人間界のトイレ。

「うふふ。この私やみ子さんが、花子を超越する大スターになってやるわ!」

 この意気込みで、ずっと学校の女子トイレに隠れていた。やみ子さんの場合、個室の番号は決まっておらず、名前を呼べば出てくる。

 一時間後、二時間後、三時間後……。そしてとうとう日が暮れて、生徒たちも下校時間。ついぞ誰かに呼ばれることはなかった。

「たまたまよ。たまたま呼んでくれなかったんだわ。でも明日はきっと!」

 意気込んだところへ。

「無理よ」

「花子!」

 花子さんが来た。

「あんたは今の時代がわかってないようね」

「うるさい! もしかして、ここでやり合おうっていうのかしら? いいじゃない、やれるもんならやってごらん!」

 やみ子さんは構えてきた。

「はあ……。あのね、今はもう、誰もあたしたちのことを呼ばないのよ」

「はあ?」

「今の子たちは、あたしたちのことを忘れたってことよ!」

「ウソでしょ?」

「ウソじゃないわよ。だってもう流行ってから何年経ってると思ってんのよ? あたしたちのことも、というか妖怪という存在さえも、記憶にないかもね」

「ええ……」

 呆然とするやみ子さん。

「じ、じゃあどうなるのよ? 私とあなたとの因縁の勝負はどうなるのよ! あなたばかり流行ってスターになって、妖界のアイドルまでなってさ! 同じトイレの妖怪なのに、私だけ置いていかれて……」

 瞳をうるおわせるやみ子さん。

「新しくなるのよ」

 花子さんが肩に手を置いてきた。

「へ?」

「まず相談乗るから、新しくなりなさいよ。そして、あたしに勝負を挑んでみなさいよ!」

 やみ子さんは、しばらく花子さんを見つめていた。

 

「ミキ。お客さんつかまえてきたよ?」

 やみ子さんを、妖怪相談室に連れてきた。

「いらっしゃいませ。妖怪相談室にようこそ!」

 ミキは丁寧におじぎをした。

「おじゃまします……」

 と、やみ子さん。

「まあまあかけて。お茶を入れてあげるから」

 花子さんが入れてくれたお茶を囲んで、話を始めた。

「で、ご用件はなんでしょうか?」

 ミキが聞いた。

「えっと。私、やみ子さんはトイレのスターなわけよ。でも、ここ最近トイレだけじゃやっていけなくて、だからその、なにか新しい方法でスターになりたいのよ」

「ス、スターですか」

「ええ! こいつを超越するためにね!」

 花子さんを指さした。

「思えば、あなたとは長い付き合いだったわね。隣同士でトイレに隠れて、人間たちが呼んでくれるのを待っていたのに、呼ばれるのはいつもあんた。そしてあんたはいつの間にか人間界でも妖界でもスターに昇りつめた。私は相変わらず少ない収入で細々と生活していた……。それは十数年経った今でも変わらないのよ!」

「は、はあ……」

「あなた相談役でしょ! なんかいい方法パッと思いつかないの!?」

 立ち上がって覗き込むようにして見上げてきたやみ子さん。ミキは圧倒された。

「落ち着きなさいよ。お茶でも飲んでさ」

 花子さんは、紅茶を飲んだ。

「そ、そうね。お茶でも飲んで落ち着いて……」

 ミキもなだめた。やみ子さんはミキも言うので、紅茶を飲むことにした。

「ブーッ!」

 吹き出した。

「なによこれ! 辛いじゃないのよ!」

「あーはっはっは! 引っかかったな?」

 あざ笑う花子さん。

「あんたの紅茶だけには、すりおろしたわさびをふんだんに入れたのよ。それに気づかないようじゃ、あたしを越えるなんて無理よ無理〜!」

「は〜な〜こ〜!」

 怒りで燃えるやみ子さん。

「ちょ、花子やめなよ!」

 あたふたするミキ。

「や、やみ子さんも! こんなの相手にしなくていいですよ!」

「こういうやつだからきらい!」

「そ、そうだ! 花子がやみ子さんに絶対敵わないようなことをすればいいんじゃないかな?」

「敵わないこと?」

「そんなのないわよ」

 と言う花子さんをにらむやみ子さん。

「あ、あるある!」

「じゃあなにがあるってのよ? ええ?」

 ミキはやみ子さんににらまれた。ミキは冷や汗をかいて、とっさに出た方法を編み出した。

「こ、恋人を作る……」

「声ちっちゃくて聞こえないんですけど?」

 耳をすますやみ子さん。

「恋人を作る!」

 大声を上げるミキ。


 妖界にもナンパスポットがある。ミキ、花子さん、やみ子さんの三人は、そこに来ていた。正直、場違いなところに来たなと思った。

「あんたが提案したんだから、まず手本見せなさいよ」

 やみ子さんは、ミキにひじを突いた。

「ええ!? あ、えっと……」

「提案したくらいなんだから、できるんでしょ?」

「そ、その……。や、やみ子さんは私たちよりきれいだし、だからナンパでスターになれるかなあって」

 やみ子さんは呆れた。

「あんたそれでも名をはせる相談室なの?」

「すみません、つい口走っちゃって……」

「なによなによあんたたち! ナンパなんて男を誘えばいいんでしょ?」

 花子さんは余裕の表情だ。

「へいそこの彼氏! あたしと遊ばなーい?」

 オオカミ男を誘った。

「はあ? 誰がてめえみたいなちんちくりん相手にするかよ。ぺっ!」

 つばを吐かれた。花子さんはイライラした。

「うふふ!」

 やみ子さんは笑った。

「じゃあ、あんたもナンパしてみなさいよ……」

 背後からドスの効いた声を聞かせる花子さん。

「望むところよ!」

 やみ子さんは、近くを通った吸血鬼に近寄った。

「ねえあなた。私とお茶しない? 暇なの」

「いいのかい?」

 吸血鬼はマントをはためかせて、やみ子さんとお茶をしに向かった。

「ウソでしょ……」

 あごが外れそうなくらい口を開けるミキと花子さん。

 吸血鬼とやみ子さんは、オープンカフェで向かい合ってお茶をしていた。

「えっと。私やみ子さん。あなたは?」

「僕はただの吸血鬼さ。君確かトイレの妖怪だよね? 今日は休み?」

「ううん。私最近てんでダメでさ。生活もままならないっていうか、まあ、給料だけもらって生活してる感じよ。ほとんど給料泥棒って感じ」

 コップの中の氷を、ストローでカラカラと回しながら話した。

「僕たち吸血鬼も、人間たちの食生活が乱れてきたせいで、血もあんまりおいしいものじゃなくなってきたんだよね。だから、最近は人間の血に見立てたドリンクとか、加工食品とかを売りさばいて生活してるんだよ」

「そっちのがまだいいわよ。私なんか給料泥棒よ? 人間界のトイレにこもってるだけ。ライバルには勝てずじまいだし」

「ほんとは直に人間の血を吸ったほうが、名をはせることができるんだけどね」

「なんだかんだで、思ってることは同じか……」

 顔を見合わせて、二人は笑った。

 一方、別の席からサングラスと帽子をかぶって覗いているミキと花子さん。

「なになに。いい感じじゃないのよ」

 と、花子さん。

「やみ子さん、このままうまくいっちゃうのかしら?」

「いいや! あいつがあのまま幸せになるのはおもしろくないわね。だから、なにか手を踏まなくちゃ」

「手を踏む? ちょっと花子、なにか悪いこと企んでるんじゃないでしょうね?」

 花子さんは席を立って、サングラスと帽子を脱いだ。

「へへっ」

 そして、ほくそ笑んだ。ミキはいやな予感しかしなかった。


 ナンパスポットに来てから、やみ子さんはごきげんの様子だった。毎日ハミングしながらスキップしている。

「なによ、気持ち悪いわね」

 花子さんが悪口を言っても、

「あんたにもそのうち春が来るわよ〜」

 おでこに指を突いてくるだけで、怒りもしなかった。

「気持ち悪っ……」

 やみ子さんはずっとこんな調子だった。

「あ、そうそう。私今度あの人とデートするんだ」

「あの人?」

「前に会った吸血鬼さんよ。人間界にあるビーチに行ってくるの。人間界は夏だから、水着とか持っていくんだ」

 赤く染まったほおを両手で押さえて言った。

「やだ、私ったらなんてことを……」

 体をくねらせながら、花子さんをチラ、チラと見た。

「気持ち悪……」

 花子さんはドン引きした。

「でも、デートに行くのね。うふふ! 今に見てなさい……」

 にらんだ。


 そして、デート翌日。人間界は夏真っ盛りで、ビーチは海水浴客で大変なにぎわいを見せていた。

「きれいな海だねえ」

「はい」

 海パン一丁の吸血鬼とビキニのやみ子さんは海を眺め、感激した。

「その眺めももうすぐ台無しになるのよ。てかミキ、吸血鬼って太陽が苦手なんでしょ?大丈夫なのこんなとこ来て?」

 ミキは答えた。

「大丈夫よ。だって、この吸血鬼用サングラス着けてれば、まぶしくないもの」

「あんたなに水着なんか着ちゃってんのよ!」

 ミキは、フリルの付いた白い水着を着用して、トロピカルジュースを飲んでいた。

「花子も着替えなよ。せっかく人間界の海に来たんだしさ!」

「い、いやあたしは……。きゃあああ!!」

 無理やり着替えさせられた。

「なんでスクール水着?」

 花子さんの水着は、スクール水着だった。

「ていうかあいつらは!」

 吸血鬼とやみ子さんカップルを探した。

 二人は浅瀬を歩いていた。

「大丈夫ですか? その、太陽に当たってて……」

「大丈夫さ。今日は吸血鬼用サングラスと、吸血鬼用の日焼け止めを塗ってきたからね。問題ないさ」

「そう……」

「やみ子さんも、水着なかなか似合ってるよ」

「えっ」

 照れるやみ子さん。

「いや、そのこれは! こ、これしかなかったからで……。その、決して見せつけようなんて!」

「あはは! いいじゃないか、デートしてるんだからなに着たって」

 やみ子さんの胸の鼓動が鳴り響いた。

(やばいやばい! こういう時どうしたらいいかわかんないんですけど!)

 ゆでダコになってないか心配になるくらいに体が火照った。その時だった。

 吹雪が起きた。あれほど照り付くほどの太陽が見下ろしていたというのに、あっという間に氷の世界になった。人々は着替えて、すぐさまビーチから立ち去っていった。

「と、突然寒くなったねやみ子さん。戻る?」

「え、ええ……」

(どういうこと? こんなことできるのは、雪女くらいだし……)

 吹雪を起こしていたのは、雪女だった。なぜ起こしているのかというと……。


 それは昨夜のことだった。

「お願いがあるのよ。ちょっと乗ってほしい話があってさ」

 雪女は真顔で、

「お断りします」

 家のドアを閉めようとした。

「まま、待って! あんたにとってもあたしにとっても好都合な話なのよ!」

 閉まろうとするドアを制する花子さん。

「私にも、あなたにも?」

「そう! 明日さ、よく知ってる人がデートに行くのよ。そいつ調子に乗ってるから、あんたの吹雪を起こす力でこらしめてほしいのよねえ。デート場所は今夏真っ盛りの人間界のビーチ! ね、暑い暑い人間界を寒ーくするチャンスじゃない?」

「……」

「デートできてラッキーな知り合いをこらしめる、人間界を寒くできる。これで一石二鳥でしょ?」

「お断りします……」

 家のドアを閉めようとする雪女。

「待って待って待って!」

 それを制する花子さん。これが、昨夜の出来事だ。


「まったく。雪女はあたしにだけあたりが強いんだから。でも、これでデートはむちゃくちゃね。せっかく海に来たのに、吹雪じゃ台無し……」

 と思いきや。海の家にて、吸血鬼は花子さんを抱きしめて、マントで温めてあげているじゃないか。

「これで寒くないだろ?」

「うん……」

 目を点にさせているやみ子さん。

「……」

 目を点にさせている花子さん。

「やめやめーっ! 雪女、吹雪を止めて!」

「どうして?」

 雪女は、空の上から吹雪を起こしていた。

「あんたが吹雪起こしても、なんにも変わらないからよ! この役立たず!」

 雪女はショックを受けた。

「やっぱり私はなにをしてもダメなのね……」

 そして、カッと目を赤く光らせる。

「あなただけでも凍てつかせてあげるわ!」

 花子さんめがけて、冷気を向けた。

「きゃあああ!!」

 花子さんは逃げた。花子さんにのみ、冷気が漂い、辺りは、夏の暑さが戻ってきた。雪が溶けていった。

「花子、やっぱりなにかやらかそうとしてたのね!」

 ミキはすべてを見通した。

 なんだかんだで夏の暑さを取り戻したビーチ。しかし、もう夕方。海で泳ぐことはできなくなってしまった。

「吸血鬼さんごめんなさい……」

「おいおいやみ子さん。どうして謝るんだい?」

「だって、せっかくのデートなのに、あまり楽しめなかったから……。って、私なんか今すごいこと言った!?」

 顔を赤らめるやみ子さん。

「いいよいいよ。それに、僕たち吸血鬼の活動時間は夜だから。これから君と存分に楽しめると思うと、わくわくするよ」

「た、楽しむ……」

「うん!」

 ほほ笑んだ。やみ子さんは息を飲み、照れくさそうに微笑んだ。

「うふふ! あたしも楽しませてもらうわよ?」

 花子さんは、変声器型マイクを持って、吸血鬼の後ろに隠れた。しかし、テーブルの下から、ミキと雪女の姿が。

「人の恋路を邪魔するやつは、こうだ!」

 雪女が冷気を吐いて、花子さんを凍らせた。

「やっと凍てつかせることができたわ!」

 二人はこっそり、凍った花子さんを持ち運んでいった。

「吸血鬼さん、あの……。あの、私その……。あな、あなたの……ことが……」

 ドキドキしている胸を押さえて、やみ子さんは気持ちを伝える決心をした。

「私あなたのことが好きです!!」

「あらヴァンちゃんおひさ〜! 人間界のビーチに来てどうしたの〜?」

 オカマの吸血鬼が来た。

「あらサキュちゃん! ちょっとね、この子と遊んでたのよ〜」

 さっきまで男らしかった吸血鬼が、突然女らしい口調になった。

「へえー! あんたが女の子と遊ぶなんてめずらしいわねえ」

「たまにはね。おほほほ!」

「ところで〜。行きつけのオカマバーに新人ちゃん来たのよ? 会いに行かない?」

「行く行く〜! まつ育〜!」

 吸血鬼……ヴァンちゃんは、サキュちゃんとともに、オカマバーへと向かった。

「あ、やみ子ちゃんだっけ?」

 と、ヴァンちゃん。

「ありがとね。あたし、たまーにだけど、男になって、デートしちゃうのよね〜。本業はこっちなんだけど。うふふ!」

 と言って、去っていった。

 やみ子さんは、その場で呆然としていた。

 ミキと雪女は、彼女の元へ来た。

「あ、やみ子さん?」

 と、ミキ。

「ま、まあナンパスポットだし、よくあることだよ……」

「ないわあああ!!」

 やみ子さんの悲鳴が空の彼方まで響き渡った。

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