命のビザのその後

菜の花のおしたし

第1話 杉原千畝さんのお孫さん

昨夜、Eテレで杉原千畝さんのお孫さんの

ドキュメンタリーを運良く見ることができた。


ドキュメントの始まりはこうだった。

イスラエルとパレスチナの紛争。

ガサ地区への容赦ない攻撃の映像が流されて

イスラエルはそこまでやる必要があるのか?

子供達を巻き込む必要はないだろ?

酷すぎる!

とSNS上で論議になっているらしい。


「こんな事をやるイスラエル、つまりユダヤ人を助けた杉原千畝のやったことは間違いだ!」

と言う内容の書き込みが増えていると言うのだ。


千畝さんはすでに亡くなり、その息子さんも

ご高齢。

お孫さんがそれに対して、葛藤されている??

驚いた。

祖父がしたことのしかも命を救う行いを

孫の代で非難されて悩まなければならないとは。

考えてみて、千畝さんのような祖父を待てば

ある意味、存在が大きすぎて、世間の勝手な期待も背負わなきゃなんない人生だったんじゃない?


彼女はとても聡明な人だと思う。

自身の意見を話す時には、難しい言葉は使わないが優しい口調で淡々と言葉にしている。

祖父が有名だからと言う驕り高ぶりも一切ない。

どこにでもいる中年の女性だ。

結婚して二人の子供さんのお母さんだそう。


そんな彼女がワルシャワのかつてのユダヤ人

居住地やアウシュビッツを巡る。

命のビザで生き残った人達とも会う。


彼女はアウシュビッツに到着した時、涙が止まらず建物に入る事ができない。

彼女は、言った。

「どうしても見なければならない。

心を違うところへ置いてでも。」


すごいな、、。

私ならきっと入れない気がすると思った。


彼女は最後に意見を求められて

「人を殺すのはやめてください。

これだけの犠牲を出したのだから、殺し合うのはもうやめて欲しいです。

子供達は悲しかったに違いないです。

みんな誰かの父で母なはずです。

子供達を救うことを考えて欲しいです。」


その後、千畝さんの母校、名古屋の高校での

講演。

最後に彼女は高校生に話した。

「祖父、千畝はユダヤ人だから助けたのでは無い。どこの国の人間でも同じだ。と祖母に話していたそうです。

どうか、みなさん、世の中や社会がどうであっても人道主義を貫いた千畝の事をSNSでも

何でもいいから伝えて下さい。

私、ひとりの力では多くの方に伝えられません。

それが、紛争の中にいる子供達に届くと

信じています。」


彼女の語った内容は、完全には覚きれないけれどこうした内容だったと思う。


番組を見終わり、千畝さんの孫であるがゆえに

注目されてしまう。

千畝さんの孫でなければ、違った人生もあったのかと思うと少し心が痛んだ。


私はここで書かせて頂きます。

内容が上手く伝えられないかも知れませんが。

それくらいしかできませんから。



あのですね、ヨーロッパの各地に金属のプレートが歩道に打ち込んであるのですね。

それは、そこに住んでいて亡くなったユダヤ人の方の名前、住んでいたところ、誕生日と亡くなった日、そしてどこで殺されたか。

それが入っているんです。

悲惨な過去の過ちを次の世代へと受け継ぐ為でもあるんですね。

これは誰がしているのだろうかと疑問に思っていました。

その方が番組に出てらっしゃいました。

ご高齢になられてましたが、新しいプレートを持って歩道に打ち込まれてました。

この男性はドイツ人でした。

たぶん、戦争の時には子供だったんでしょう。

けれど、ドイツ人がしたことを忘れてはならないと行動されているのでした。


ドイツは戦後、莫大な戦争の補償金を各国から請求されました。

それは、戦後のドイツにとっては大きな普段だったと言えるでしょう。

それも責任を果たしました。


さて、日本はどうでしょうか?

日本は冷戦構造を言い方にアメリカの力で

戦後補償をあやむやにして、経済大国になりました。

そして歴史の改ざんもしてきました。

そこが私のもやもやするところです。

















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命のビザのその後 菜の花のおしたし @kumi4920

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