第70話
18歳の私と14歳の健司君。
間違いが起こるわけない。
「疲れたね」
「……明日戻んなきゃいけないし、早く風呂入って寝よう」
健司くんはベッドに横たわると
ライブのパンフレットを眺め出した。
「先に風呂使うね」
「おー……」
夢中になって見てる。
あの子にとって" blue-black " は誇りで憧れなんだろな。
私の持つ感情と少し違うファン心理……。
ちょっぴり羨ましかった。
自分がいた2012年に、そんなに好きになれるアーティストも音楽もなかったな。
シャワーを浴びて、まだ髪を乾かさないまま、
「いいよー使って」
浴室からでて、ベッドの声をかけると、
「あ…………!?!」
いきなり健司くんに抱きしめられた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます