第69話

「追っかけしても、嫌われるだけだろうしな。俺らは大人しく退散しよーぜ」



健司くんは、NATSUに気付いて貰えた満足そうに、予約しておいたホテルに向かう。













そして、



「えっ、ツインなの?!?」




ホテルのフロントで予約状況に戸惑った。




「なんだょ、仕方ないだろ、金ないんだから」




健司くんは荷物を抱え足早にフロントマンについていく。




「ま、まって!」



「早くしろよ」



声はオッサンみたいだけど、まだ中学生だし、……


何よりあの優しいおばさんの息子だし。



問題ないよね。



あまり気にしない事にした。

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